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·
＿＿紫耀
あの後どうやって楽屋へ戻ったのかも
メンバーやスタッフさんと会話はしたのか
「それでは撮影開始しまーす！」
気づいた時には撮影スタジオにいた
「平野さんと岸さんお願いしまーす！」
5人のショットの後、ペアでの撮影
岸「紫耀、行くぞ」
岸くんの声に重い腰をあげてカメラの前へ
色々なパターンのショットを撮って
最後に背中を合わせてのショット
岸「··············紫耀、この後飯いこ。2人で」
「············ごめん、今日は、「強制な」
「············分かった、」
滅多にない強引な岸くんの圧に負けて
急な約束が決まった
誘ってきたのも、2人での理由も
さすがに考えなくても分かる
皆分かってるよな。俺が普通じゃないの
普段はベタベタな海人もあまり話しかけてこないし
他のメンバーも必要以上に接してこない
迷惑かけてる事も、気を使わせてることもわかってる
けど
ごめん·········
取り繕う余裕が今の俺にはないんだよ·········
つい数時間前に見たあのメッセージが浮かんで
つくられた表情が崩れていくのがわかる
「平野くん！どした！集中！」
「·······すみません」
焦れば焦るほど普段出来ることも出来なくなる
集中、集中しろ、、、
岸「·············なんでも吐き出していいからな」
きっと何かを察してくれた岸くんの言葉
「············ありがと、」
背中から伝わる温もりに段々と平常心が戻ってきた
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作者名：木苺 | 作成日時：2023年1月25日 23時
