ワガママ (ページ3)

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＿神宮寺

雑誌の撮影の準備中

「平野さんメイクお願いします」

メイクに向かう者

海「うわー！！！ねー！岸くん今の反則じゃん！！」

岸「は！？海人が突っ込んできたんだろ！！！」

ゲームで盛り上がる者

廉「···········」

寝る者

時間までそれぞれ自由に過ごしていた

スマホに向けていた目線をふと前へ向けると

いつの間にかメイクから戻ってきていた紫耀がいた

紫耀は入口付近に突っ立っていて

ただスマホに目を向けていた

普段下ろされている前髪は上げられて

表情全てが露になっていたから

これでもかってくらい眉間にシワが寄っていたことにも

見開いている目にうっすら張っているものにも気づいた

神「しょー？どした？」

「········ちょっと、出てくる、」

たまらず声をかけると

弱々しい声と共にドアの向かうへ消えていった紫耀

廉「じん、どしたん？」

神「ん？」

廉「いや、ここ、寄ってんで」

いつの間にか起きていたらしい廉

俺の眉間を軽く指で押してきた

神「ごめん。ちょっと眠くて」

廉「········ふーん。てか紫耀メイク遅ない？」

廉と話している時に開かれたドア

「·············」

隠す余裕も無かったんだとおもう

セットされていた髪はぐちゃぐちゃで

目を真っ赤にした紫耀が力なく入ってきた

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