【プロセカ】音楽と、共に【青柳冬弥】 (ページ7)

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7話ページ7

「ところで弟くん、今日って絵名は来てないの？」

「弟くん……」

　彰人くんは、弟くんと言われるのが余程嫌なのか、その言葉を繰り返し、顔を顰めていた。

「はぁ……。姉貴がどうしてるかなんて知らねえよ。いつも通り、まだ家で寝てるんじゃねえか」

　雰囲気が、いつも通りになった。すぐに変わるとは思わなくて、正直驚いた。

　私のときには、そんな風にすぐには変えてなかったのに。

「あー、やっぱそっかー。来てるなら一緒に回ろうと思ってたんだけどな……」

　ということは、暁山さんはさっきまでひとりで回っていたのだろうか？

　そして、お姉さんがまだ寝てるということは、お姉さんは『定時制』にしてるんだろうな。どおりで顔も見たことがないわけだ。

「しょーがない、ひとりで回るかー。体育館とか行ったら、何か出し物やってるかな？」

　そうだ。暁山さんの友達が今いないのなら、どうせなら誘ってみようか。

　そう思ったときだった。