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49話 ページ49
「……」
「おい、冬弥。どうした？ 浮かない顔して」
昼休みのとき。冬弥がいつもと様子が違ったため、彰人は気になり、話しかけた。
一瞬、冬弥は話すのを躊躇いそうになったが、隠し事をする必要もないと判断した。
「……実は昨日、平瀬と会ってな。そのときに＿＿」
＊
「ふーん……で、なんで『俺の』大切な仲間って言ったかわからねえ、と」
「ああ。平瀬に聞かれたとき、何故か答えられなかったんだ。その答えを、今も考えているんだが……全く出てこなくてな」
……それって、結局お前がAのこと好きだからじゃねえか。と、彰人は思っていた。
冬弥は疎いところがあるのが、彰人はわかっていたから、想定内といえば想定内だった。
少し息を吐いたあと、彰人は単刀直入にこう言う。
「それって、お前がAのことを、仲間だけじゃなく、別の意味で大切だと思ってるんじゃねえのか？」
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作者名：*めい* | 作成日時：2021年1月31日 18時
