【プロセカ】音楽と、共に【青柳冬弥】 (ページ36)

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36話ページ36

「じゃあ、なんの進展も無しかぁ……」

「うん……なんか、ごめんね」

「そんな、Aちゃんが謝ることはないよ……！」

　でも、あまりにも何も無さすぎる。

　いつも通りVivid BAD SQUADのみんなと練習をして、そのときに冬弥くんと軽く話すくらいで……。

　あとは、図書室で会う時にも、話すくらいだろうか。

「冬弥も、Aと一緒でそういうところが鈍感かもしれないから、どうにかして意識させるしかないかなあ」

「えっ、でも、私には意識させるなんてスキル、身につけてないんだけど……」

　杏ちゃんはうーん……と唸ったあと、「あ」と声を上げた。

「A、冬弥の尊敬してる先輩と知り合いなんでしょ？」

「あ……うん」

「なら、その先輩といつもより絡んでみるのはどう？」

　天馬先輩と、絡む？

　それと、意識させるのと、なんの関係があるのか……。

「あ、そっか！その先輩と一緒にいることで、青柳くんに嫉妬させるんだ……！」

　そう、こはねちゃんが言ったことで、ようやく杏ちゃんの企みを理解した。

　……だが……。