【プロセカ】音楽と、共に(番外編)【青柳冬弥】

喧嘩？(2) ページ14

「確かに、オマエの言ってることも理解出来る。……オレも、そう思って突っ走ったことがあるしな」

「あ……」


　そうか。

　彰人くんは、『遠野』さんに負けたことで、今の私みたいに、自分を追い込んでいたことがあったな……。


「だから、オマエも、オレらのことを頼れよ。1人で抱え込みすぎるな」

「……彰人くん」


　1人で抱え込みすぎるな……か。

　だけど、これは個人の問題だ。みんなは踊れているのに、私は苦手な一部分だけが、どうしても上手くいかない。

　だから……。


「ありがとう。でも、これは、私自身がどうにかしなきゃいけないから」

「っ……、だからそうじゃねえって＿＿」


　彰人くんが何かを言おうとしたが、その声は冬弥くんの言葉によってかき消された。


「そんなに、焦る必要はないんじゃないか」

「……え？」

「確かに、RAD WEEKENDを超えるには、もっと実力を上げなければならない。だが、それは俺達もだ。平瀬だけじゃない」

喧嘩？(3)→←喧嘩？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す