6.>初めての想い､戸惑い ページ7
それから､しばらく歩いているとふと思った｡
一体なぜこんなにもあの子の事でこんなにも必死になっているんだろう
どうしても脳裏から離れないあの横顔｡
こんなにもオカルト以外で夢中になるなんて冬樹にとって初めてだった｡
ふと時計を見るともうチャイムがなる時間｡
気づけば廊下に溜まっていた生徒たちもそれぞれの教室へ入って行くところだった｡
僕も諦めて教室へ戻ろうとしたところだった｡
階段を上がるところで見つけた｡
朝に見かけた長く、綺麗な黒髪の女の子｡
考えるより先に口が動いていた。
「あのー…｡」
自分が出した声は想像以上に弱々しく､情けない声だった｡それでも彼女には届いていたらしくゆっくりと振り返る。
___息を飲んだ。
真っ白い肌｡長く美しい黒髪｡
だが､どこか寂しそうな目をした咲けば散ってしまいそうな__儚い人だった｡
何も言えずに見惚れていると､彼女から声をかけられた。
『私に何か用ですか？』
…その声で一気に正気に戻った。
別に怒っている訳ではないというのは分かってはいたが変に焦ってしまい言い訳のような言葉を綴った後､申し訳なくなってしまい自分でも分かるほど声が弱々しくなっていた｡
『いえ､そういう理由なら大丈夫です｡
わざわざ声をかけて下さりありがとうございます｡それに､あなたは朝見かけたので､全く知らない人という訳では無いですね』
色々と驚いてしまった｡
表情は変わらないがさっきより声が柔らかくなっていて､おまけに朝の事を知っている…｡
…確かにジロジロ見すぎていたな､という自覚が今更出てきた。
恥ずかしさと歓喜と驚きが混ざって変な感情だった｡
覚えているのと聞くとさらに驚愕の返事が返ってきた｡
『はい｡お姉さんと随分､奇妙な会話をしていたので耳に入ってしまって｡』
…ん?奇妙な会話？
『はい｡確か､ボケガエル…?が何とかって｡』
…!?しまった!
何も考えずにいつものように軍曹の話題を話してた!?
とっ…とりあえず誤魔化すか何かしなきゃ!!
『わっ…分かりました…｡』
よかった…｡とりあえずは大丈夫だろう。
やたら無闇に軍曹の話題を出すのは危険だな…｡
何か話題を変えなくては…｡
そういえばさっきからウロウロしてたな｡
『…!あっそうでした｡あの…そちらがよければ職員室まで案内して貰ってもいいですか…?』
あっ､来たばかりだから職員室がどこか分からなかったんだ。
ちょっと申し訳なさそうにしてる…｡
可愛い…じゃなくて案内しないと!
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なちゅらる(プロフ) - 最近、ケロロ軍曹にハマったのですが、ハマってよかったなって思いました！主様の小説はとても面白いです。更新停止中ですが更新楽しみに待ってますね！ (2021年10月19日 23時) (
レス) @page30 id: d1210945eb (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - ほんとですか！？！待ってました！これからもよろしくお願いします！！ (2021年9月3日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！これからもがんばってください！！更新楽しみに待ってます！！ (2021年2月23日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん(プロフ) - ケロロ軍曹大好きなので見れてとても嬉しい限りです。楽しみにしてますので更新頑張ってください。応援してます!! (2021年2月22日 21時) (レス) id: 09f5140e94 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続きを待ってます！頑張ってください！ (2021年1月12日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来ケロ | 作成日時：2019年4月17日 10時
