29 >晩飯 ページ30
『では､私もそろそろ帰りますね｡』
私のわがままで家まで上がらせて貰ってたんだからこれ以上は申し訳なさすぎて罪悪感が…。
「ゲロォ!もう帰ってしまうんでありますか!?」
「そうよ!せっかく仲良くなれたんだからせめてご飯だけでも食べてって?」
「姉ちゃんのご飯すごく美味しいから絶対食べてった方がいいよ！」
……えぇ…まさかそんなに引き止められるとは思わなかった
『お気持ちは凄く嬉しいんですけど…うちの母親が夕飯を作って待ってていてくれてるので帰らないと……』
少し前の出来事だが、食欲がなくてご飯はいらないと言った時のお母さんの顔がチラついた
…あの時はほんとに食欲がなかっただけなのにすごい泣きそうな顔されたなぁ…｡
『それに…今日は私のわがままを沢山聞いてもらったのでこれ以上はさすがに…』
「そんなっわがままだなんて思ってないわよ!………でも…そうよね､お母さん待ってるなら帰らなきゃね…。」
「姉ちゃん……｡」
冬樹くんの声のトーンと夏美さんが少し顔を伏せた瞬間､察してしまった。
夏美さんと冬樹くんの両親は､滅多に帰ってこない…｡
……あぁほんとに､余計なことしか言えない自分に嫌気がさしてくる｡
バレないように舌を噛んで無表情を保った｡
『夏美さん､冬樹くん｡ここの電話をお借りしてもいいですか？』
「別にいいけど…どうして？」
『母親に今日の夜ご飯はいらないって伝えるためです｡』
言った途端2人揃って嬉しそうな顔をうかべていたのと
お母さんの驚いた顔を想像してちょっとにやついてしまった｡
「ほらね!だから言ったでしょ〜!私に似て美人だから平気だって!!それにしてもまさか初日でそこまで仲良くなるなんてさすが我が子ね〜!!やっぱり今夜はお赤飯にしようかしら〜!!」
お母さんに事情を話したところ､驚くを通り越して喜ばれてしまった｡
喜んでくれるのは嬉しいが赤飯は大袈裟すぎんか母よ…
『……赤飯は大袈裟じゃない…?まぁ､そういうことだから帰るのは19時ぐらいになると思う
……うん
………うん､わかったそれじゃあね｡』
「お母さん､なんて言ってた?」
『食べてきてもいいそうです｡』
「ほんと!?やったぁ!嬉しいなぁ!」
「え!つまりA殿も一緒に!?ご夕飯を食べるということでありますか!?」
「さっきっからそう言ってたでしょボケガエル」
「ヤフー！ならいつも以上に腕によりをかけて作らねばいけないでありますよ夏美殿!!!」
「失礼ね!いつもそんな粗末なもの作ってないわよ!!」
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なちゅらる(プロフ) - 最近、ケロロ軍曹にハマったのですが、ハマってよかったなって思いました！主様の小説はとても面白いです。更新停止中ですが更新楽しみに待ってますね！ (2021年10月19日 23時) (
レス) @page30 id: d1210945eb (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - ほんとですか！？！待ってました！これからもよろしくお願いします！！ (2021年9月3日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！これからもがんばってください！！更新楽しみに待ってます！！ (2021年2月23日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん(プロフ) - ケロロ軍曹大好きなので見れてとても嬉しい限りです。楽しみにしてますので更新頑張ってください。応援してます!! (2021年2月22日 21時) (レス) id: 09f5140e94 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続きを待ってます！頑張ってください！ (2021年1月12日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来ケロ | 作成日時：2019年4月17日 10時
