10.>衝撃と誤解 ページ11
その子が教室に入って来た時の衝撃は凄かった｡
私は､いや私達は一瞬でその子に目を奪われてしまった｡
緊張していたのか真顔だったけれど｡
「では､自己紹介をお願いします｡」
先生がそう言ってその子は口を開いた｡
『初めまして｡今日からこのクラスで皆さんと一緒に学ばせていただきます｡星野Aと申します｡
北海道から父の仕事の事情で引っ越して来ました｡色々と不慣れで分からない事などあります。ご迷惑をかけてしまうと思いますがよろしくお願いします｡』
そう言って少しお辞儀をした｡
呆気にとられてしまった｡
つらつらと並べるその言葉はどっちかというと勝手に口から出ているような感じだった｡
真顔の為何を考えているか分からなかったが、どことなく私達と壁を置いているような､そんな感じがした｡
ただそう思っただけだが､そう思うとどことなく悲しくなってきてしまった｡
そう考えていると､
「じゃあ､星野さんの席は…日向さんの隣ね!」
「……うぇ!?」
急に名前を呼ばれた事と隣の席になるという驚きが重なって変な声が出てしまった｡
「日向さん｡星野さんに教科書見せてあげてね｡」
「えっ､あっはい!!」
別に嫌な訳では無い､むしろとっても嬉しかった｡
ただ､まだ困惑している脳では理解するのに時間がかかった｡状況を整理していると､星野さんが空いている隣の席に座った｡
えっと､とりあえず何か話さなきゃ!
「は､初めまして!私は日向夏美｡どうぞよろしくね｡」
声をかけると少し驚いたような困惑しているような表情になった｡
さっきの自己紹介とは違う姿にこっちも驚いた
あっ少しだけど顔に出やすいんだ…可愛い……
『え､えっと､初めまして｡星野Aと言います…!えっと､こちらこそよろしくお願いいたします…｡』
どもりながらもしっかりと返事を返してくれた｡
えっ何この子可愛い｡
多分だけどこの子､あまり人と話すのが苦手なんだ…｡
そう思っていると､私の隣から小雪ちゃんがひょっこり顔を出してきた｡
「貴方､Aさん?でしたよね!初めまして!私は東谷小雪といいます｡どうぞよろしくお願いします!」
『えっと､よろしくお願いいたします｡あ､東谷さん?』
「小雪で大丈夫ですよー!」
「あっじゃあ私も､気軽に夏美って呼んで｡」
軽く自己紹介が終わると授業始めますよー!という先生の声が聞こえてきた｡
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なちゅらる(プロフ) - 最近、ケロロ軍曹にハマったのですが、ハマってよかったなって思いました！主様の小説はとても面白いです。更新停止中ですが更新楽しみに待ってますね！ (2021年10月19日 23時) (
レス) @page30 id: d1210945eb (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - ほんとですか！？！待ってました！これからもよろしくお願いします！！ (2021年9月3日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！これからもがんばってください！！更新楽しみに待ってます！！ (2021年2月23日 12時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん(プロフ) - ケロロ軍曹大好きなので見れてとても嬉しい限りです。楽しみにしてますので更新頑張ってください。応援してます!! (2021年2月22日 21時) (レス) id: 09f5140e94 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続きを待ってます！頑張ってください！ (2021年1月12日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来ケロ | 作成日時：2019年4月17日 10時
