つむいできた時間

13.沙弥 ページ14

「あっ、そうだ！

　今からさ、女子が好みの人の手握ろうよ！」


「どういうことですか？」


「よくあるじゃん。男の人が後ろ向いてて、女の人が好きな男の人の手を握るの。

　沙弥ちゃんの担当だっけ？も分かるしさ！」


ほらやろうよ〜。

と言って、男性のキャストの皆さんとJUMPのみんなに後ろを向かせ、手を握れるようにする。



緊張するだのなんだのいっているが、緊張しているのはこっちである。


「みんな、素直にね。」


念を押して戸田さんが言う。


ちなみに、今この場にいるのは…

浅利さん、有岡君、伊野尾君、岡本君、高木君、知念君、中島君、成田さん、八乙女君、薮君、山下君、山田君

新垣さん、新木さん、私、戸田さん、馬場さん、比嘉さん

つまり、男性と女性が、12:6

男性は半分余ってしまうことになる。




「それじゃあ、行くよ！




　それでは、女子は移動して手を繋いでください！」



出されている手の指先を、ほんのちょっとだけ握る。




ドキドキ心臓がうるさい。









「それでは、振り替えってどうぞ！」

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