大好き ページ9
三浦くんの言葉に、電気が走ったような衝撃が全身を駆け巡る
理解が追いつかなくて、口をポカンと開けたまま三浦くんを見上げた
「お前、嘘下手だろ。あんな顔真っ青にさせて。告白された時“あー、言わされてんだなぁ”って思った」
「じ、じゃあ、どうしてOKしてくれたの？」
「……言ったろ。そんなこと言ってもらったの初めてだって。俺、嬉しかったから、本当に嬉しかったから、断りたくねーって…思ったんだ……ごめん」
「三浦くん……」
あぁ、本当に僕は、最低なやつだ
「だから！お前はなんも気にすることねーよ。俺の自己満に付き合わせて悪かった」
「……僕、三浦くんと一緒にいるとき、すごく、すごく楽しかった」
話はもう終わったと言わんばかりの三浦くんに、僕は痺れを切らして口を開けてしまった
「は？お前、何言って……」
「三浦くんの笑った顔とか、大好きだ！それに、一緒にご飯食べたとき、どんな料理より美味しいって思えた！三浦くんのおかげで、僕はすごく幸せだった！三浦くんと出会えて、本当に、本当に嬉しかった！！」
三浦くんは、泣きながら叫ぶ僕を黙って見つめている
僕の言葉を、大切に聞いてくれている
「僕はッ、三浦くんが本当に好きだ！誰よりも、何よりも！」
涙をいっきに拭き取って、三浦くんの目を真っ直ぐ見て言い切った
おかげで目がジンジンして痛い。三浦くんは、ポカンと口を開けて驚いている
「く、暗杉、それどういう」
「僕、毎朝三浦くんに早く会いたいって思ってる。これって、普通の友達同士で思うことかな」
「……少なくとも、俺はダチに毎朝会いてぇとは思わない」
「じゃあ、これはきっと、恋だ。僕、三浦くんのことが本気で好きなんだ」
だから、ちゃんと言わなきゃいけないんだ
「三浦くん」
緊張と覚悟で、表情が固まっていく
「……おう」
「好きです。僕と付き合ってください」
三浦くんは、僕を真っ直ぐに見た
心底安心しきった表情を浮かべて
「ははっ、顔怖ぇよ」
ぐいっ、と腕を引かれて三浦くんとぶつかる
三浦くんは、僕の耳元で穏やかに笑った
「……ありがとな」
きっと、三浦くんは照れると耳を赤くする癖があるんだろう
その証拠に、今も耳が真っ赤だ
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らる(プロフ) - とっても面白かったです！やっぱり不良は受けですね!!不良物私も大好きぃ…… (2019年7月25日 19時) (
レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
有谷 彩涼(プロフ) - ほんっとに最近は不良が攻めだなんて言われてますけど、そもそも不良系が減ってますけど...不良だって受けるんだからなっ！と私も叫びたいと思いました。← (2019年7月21日 18時) (レス) id: b8f3cb221b (このIDを非表示/違反報告)
シュミレ - おお、面白い！主人公が好みですね！頑張って下さい！ (2019年6月18日 23時) (レス) id: e728cead17 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - 1コメゲット、不良系やヤクザ系私好きなんです。それにしても、不良カッコよくて、夢主くん可愛いすぎ！こんな素晴らしい作品を書く作者さん好きです！あっ気持ち悪くてすいません。 (2019年6月18日 18時) (レス) id: f9c729d10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷらぷら | 作者ホームページ：http://Astvuk20
作成日時：2019年6月16日 14時
