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…
そして
私の首筋を舌でなぞる。
『いやっ…！』
「じっとして。その傷は治さなくていいわけ？」
反射的に突き飛ばすと
彼はため息をついて
自分の首のあたりを指でとんとんと指し示した。
あ…
私の首の噛み跡
治そうとしてくれてたんだ。
てことは、この人もヴァンパイア…？
大人しく捕まると
もう一度黒髪の顔が近づく。
『…っん』
「はい、終わり。あいつ相当下手くそだな。」
『そうなんですか。私あんまり経験ないので』
「…は？今まで一回もないの？」
私がそう言うと、黒髪は驚いたように私を見る。
『いや、いつもは北人に…幼馴染にだけ、仕方なく』
「…へぇ、そいつ何も教えてくれてないんだ」
『何をですか』
「俺についてくるなら教えてやるけど」
何その上から目線。
でも、
どこへ行くかもわからないけど
男のその発言が
どうしても気になってしまった。
『…教えて』
「ふっ…、あんた名前は？」
『七森 A、です』
「ん、川村壱馬。ちゃんと覚えとけ」
そう言って
川村壱馬と名乗る男は
車を動かし始めた。
北人といい
こいつといい
ヴァンパイアには自己中しかいないのか。
.
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ビスケ(プロフ) - 更新ありがとうございます(;_;)このお話大好きです！ (2020年8月22日 2時) (
レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
吉野さんちのﾌﾞｰ(プロフ) - 初めまして^ - ^ いつも楽しく読ませて頂いてます！次 更新される日を楽しみに待ってます！ (2020年3月27日 1時) (レス) id: 960cc76f85 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 二人部屋からきました！この作品もとっても面白いです！次回の更新待ってます (2020年3月12日 13時) (レス) id: dcea1dee4c (このIDを非表示/違反報告)
ジェイ - はじめまして！このお話、不思議な感じで面白いです！私ランページも好きだし、ヴァンパイア系のお話大好きなんです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月12日 9時) (レス) id: ccbc10a53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やのかん | 作成日時：2020年3月11日 19時
