欲求不満

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慎side…





慎「どうですか？樹さん。…っ、それがAさんの血です」


樹「ん…、ふつう、」


慎「樹さんがこんなにがっつくの、…珍しいですけどね？」





たしかにめちゃめちゃ美味しかったもんなぁ。

壱馬さんがあんなになるのも納得。




それに、樹さんも。





慎「樹さんの人間嫌いはいつ克服できるんですかね〜？人間だけならまだしも女の子も苦手って。俺には理解できないです」


樹「でも俺とまこっちゃんが仲良くなれたのは、そのおかげだよ？」






樹さんは、人間が苦手

という変わったヴァンパイア。



どう知り合ったのかは正直もう覚えてない。

でも確かにずっと、俺の血を樹さんが飲んでるイメージ。



“俺の血”といっても

俺の血の中から俺がその日飲んだ女の子の血を器用に取り分けてる。






ヴァンパイアと人間の間にしか出来ないと

思われがちな吸血行為だけど

吸血行為自体は自分がヴァンパイアであれば誰にだってできる。

吸血を恋愛に利用している人が多いだけ。





樹「なんて名前だっけ、えっと…」


慎「Aさんのこと？」


樹「うん。まこっちゃんも好きになった？」


慎「それって絶対答えないといけませんか？」


樹「どっちでも。まあ、壱馬さんが連れてくるくらいの人だから」


慎「…………壱馬さんですもんね」





正直あの人の血は、おかしくなりそうなくらい美味しかった。






だけど



それだけじゃない。

あの人は________________









樹「…Aさん、か」





.

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久々の更新ですが、

今日からまたしばらく更新できません。
一年ほど放置状態になります…本当にごめんなさい。

なので、今回の更新では多めにお話を更新しました


今後とも「欲求不満」楽しみに待っていてくださると嬉しいです。

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