60. ページ10
陣 side
麻里「…知ってる?陣、Aちゃんに会ってから私に一度も好きって言わなくなったんだよ。」
返す言葉が無かった
麻里「自分で言うのもなんだけど、陣は私のこと好きでいてくれてるって感じるときはあった。」
ぽつぽつと話し始める麻里
麻里「でも、Aちゃんと会ってから、陣はAちゃんのこと凄く気にかけてて。最初は大切な幼馴染なんだなって、大事な妹なんだなって思ってたけど…」
涙を零す麻里に手を伸ばしかけて留まった
今、自分にそんな資格は無い気がした
麻里「私、陣のこと好きだから、分かるんだよ。目、見たら分かっちゃうんだよ。」
麻里にこんなこと言わせてる自分に腹が立つ
麻里「でも、そりゃそうだよね。Aちゃん、可愛くて素直で、凄くいい子だもん。あんないい子に勝てるわけないじゃない(笑)」
ふと目が合った麻里は
スッキリした顔をしていて
麻里「追うよりも追われたい。女ってそんなもんよ。」
言い切った麻里は
今までに見た事ないほど大人で
麻里「ここから先は、陣が言って。陣のためにも、私のためにも…。」
俺も、麻里には勝てんと思った。
陣「麻里…、別れよう」
綺麗な雫で頬を濡らしながら、麻里は頷く
ヒールを履きながら麻里は言う
麻里「こんないい女選ばないなんて陣はバカだね(笑)」
陣「俺も思うわ(笑)」
麻里「でも…」
履き終えた麻里は動きを止める
麻里「Aちゃんと幸せになれなかったら許さないからね」
陣「…おう。」
麻里「じゃあ、また。ばいばい。」
玄関に残る麻里の匂いに寂しさを感じたけど
麻里のおかげで素直になれる。
ほんま、ええ女逃したよな、自分
.
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かえで(プロフ) - 紫月さん» いやいや!素敵な作品です!そうですね(笑)共に頑張りましょう^^* (2020年2月20日 21時) (レス) id: 4852c4f663 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - かえでさん» まさか、自分の作品を読んでいただけてるとは...!あんな駄作をお恥ずかしい限りです...笑 私も頑張りますので、かえでさんも新作を作るとなったら共に頑張りましょう!笑 (2020年2月20日 11時) (レス) id: 52c7d8178c (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りんさん» りんさん、こちらこそお読み頂きありがとうございました!言葉選びを褒めて頂けるとは!とても嬉しいです!慎くんと唯ちゃんのお話も、しっかり構成を練ってから作成しようと思います!ありがとうございます^^ (2020年2月20日 1時) (レス) id: 4852c4f663 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 紫月さん» 紫月さん、初めまして。コメントありがとうございます!無事完結致しました!この作品を楽しみにして頂けて嬉しいです。実は、紫月さんのお話読ませて頂いております^^これからも楽しみにしております^^ (2020年2月20日 1時) (レス) id: 4852c4f663 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 姫燐さん» 姫燐さん、初めまして。コメントありがとうございます!私も陣くん推しで、陣くんのお話が無くて…無いなら作る!主義なので勢いで作りました(笑)短編集のご提案もありがとうございます^^この作品のミニ続編なども含めた短編集も検討してみますね! (2020年2月20日 1時) (レス) id: 4852c4f663 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:右頬笑窪 | 作成日時:2020年1月29日 17時