ヒーロー 2 ページ33
: You side
ヘアセットなんてやったことないし、メイクもプライベート用のしか出来ない。
せっかくテレビ出るのになあ…
どうせならこのままバックれちゃう？
とかまで考えでしてしまう始末。
どうするかなあ、とトイレで悩んでいたら、
原坂 「やっぱりいた。どーも媚び売り女さん、ふふっ」
それはあなたでしょ、なんて言えないし
『どーも、』
原坂 「なんで睨んでるんですか、こわぁい」
男に媚びてるお前になんでそんな目されなきゃなんないんだよって言われて、
いつの間にか溜まっていたバケツの水を一気にかけられた。
うわあ、こんな展開ほんとに起こるんだ…
原坂 「本当は汚い女のくせに。よくベタベタしてられるよね。一生ここに入ればいいのに」
トイレの個室に追いやられて、ドアを閉められた。
『え…』
ドアを開けようにも開けられない。
閉じ込められた…？
原坂 「寒さにどれだけ耐えれるかな〜(笑)」
そのままおそらく彼女はトイレを出ていった。
生憎にも、ここはアーティストくらいしか使わないトイレ。
携帯…！と思ったけど楽屋にそのまま。
『は〜あ、上手くいかないことばっかだなあ、』
いっそこのまま楽になりたいとすらも感じた。
寒さで手足の震えは止まらないし、
血色が悪くなっているのもわかる。
やだ、このまま、倒れたら一生助けて貰えない…
震える声で届くはずもない言葉を必死にしぼりだした。
『だれ、か…助けて…お願い、』
すると誰かが入ってくる音。
原坂さんなのか、それとも別の誰かなのか。
『だ、れっ、』
「あほ。お前助けるのはいつも俺の役割やろ」
それはいつも辛い時に絶対にそばにいてくれる人。
『かいせっ…』
彼は外から塞がれていた扉を開けた。
海青 「やっと見つけた…ほら、」
海青がパーカーをかけてくれようとした時、私は冷たい体のまま海青に抱きついた。
『海青っ、こわ、かったあ…』
海青 「怖かったな、ごめん、遅くなって」
彼は多分必死に探し回ってくれたんだろう。
鼓動が早い。
そんな彼に抱きついたまま、安堵からか涙が零れた。
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あいらたん(プロフ) - りんごのくだり最高です笑 (2023年3月6日 9時) (
レス) @page50 id: 401a6ed765 (このIDを非表示/違反報告)
志歩(プロフ) - たまたま誕生日までほんとに私と同じでした、、！！ (2021年8月30日 23時) (レス) id: 31caccaa44 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - ぴでぴでさん» コメントありがとうございます！確かに昂秀くんの小説あまり見ないですね！参考にさせていただきます！後日報告させていただくので、楽しみにしていただけたら幸いです(^^) (2020年3月10日 20時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - えみりんさん» コメントありがとうございます！みんなっていうのもありですね！みんなの恋物語の短編集的なものを出せたらな~などと考えております！後日報告させていただくので、楽しみにしていただけたら幸いです(^^) (2020年3月10日 20時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 空(プロフ) - dさん» コメントありがとうございます！心残りのある感じいいですね！私海青くん推しなので、お話の構成を考えただけでにやけちゃいます(笑)参考にさせていただきます！後日報告させていただくので、楽しみにしていただけたら幸いです(^^) (2020年3月10日 20時) (レス) id: c63c0be356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 空
| 作成日時：2020年2月15日 2時
