≫樹 頭痛 ページ1
‥なんかひどくなってきたかも
撮影途中から頭痛がしてなんとか無事に済ませ、楽屋にもどって来たけど、戻ってくる頃には頭が割れるように痛くなっていた。
頭痛って何飲めばいいんだろう‥
とりあえず持っていた鎮痛剤を飲み、帰る時間を待つだけ。
樹「A。」
いっくんを見ると、呼んでいるようで椅子から立ち上がって近くへ行く。
ポンポンと合図をするいっくんの足の間に横を向くように座らされた。
『いっくんどうかした?』
樹「どこが痛いの」
『え?』
樹「体調悪いでしょ」
『なんで‥』
樹「見てたらわかる。で、どこ痛いの」
『頭‥』
樹「薬は?」
『‥飲んだ』
樹「ん。じゃあ、そのままもたれて良いからちょっと寝なよ」
『でも‥』
樹「きついんでしょ?時間来たら起こしてあげるから」
久々に頭痛がひどくて辛かったのもあって、言葉に甘えて、いっくんの胸に頭を預けて、目を瞑った。
樹「‥A」
しばらくして、名前を呼ばれている気がして目を開けた。
樹「移動するって」
『うん‥』
いつもなら意外と寝起きはスッキリしてる方だけど、まだ頭が痛くて気分がスッキリしない。
樹「大丈夫?」
『‥うん』
立ち上がると、私の荷物まで持ってくれたいっくんに手を引かれて、二人車に移動した。
樹「薬効いてきた?」
『うん。やっと少し‥』
効いてきた頃には、あと少しで家に着くところで車の中では眠れなかったけど、耐えられる痛みに変わってきていた。
樹「はい、部屋行くよ」
『え‥!?』
家に着き、皆についてリビングへ向かおうとしているといっくんに手を引かれ、止められた。
『もうだいぶ良くなってきたから大丈‥』
言い終わる前に体がフワッと浮き上がった。
『え‥わっ!!』
樹「黙って休めばいいの」
『え、重いって!ちゃんと部屋行きます!行くから下ろして‥!』
そう抗議しても、聞く耳を持ってくれず、結局部屋までそのまま連れていかれた‥
『うぅ‥ビックリした‥』
樹「いや、俺もこれくらいできるし(笑)」
『そういうことじゃない‥』
樹「はいはい、良いからはやく寝る。」
『はい‥』
樹「ん。ここにいるからなんかあったら声かけて」
フッと笑って、優しく頭を撫でてくれるいっくんにさっきの眠気が戻ってくるようだった。
いっくんには敵わないな‥
そう思いながら眠りにつき、起きた頃にはすっかり良くなっていた。
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雨音 - こんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 壱馬》狙いのここの部分 本当にどんなときでも側にいてくれるし‥壱馬くんが私にはいるもん これ正しくは私には壱馬くんがいるもんではないんでしょうか? (2019年12月24日 12時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ldh_rmpg | 作成日時:2019年10月14日 23時