いつメン

≫樹 にゃんいつ ページ34

【樹side】


北「今日やっとAに会える〜」


北人さんがそう言う理由は、最近Aはずっとドラマの撮影でいなかったから。


俺は携帯で猫の写真を見てるけど、実は帰ってくるのを待ってる一人だったりする。


『ただいま！』


陸「A！！」


北「おかえり！」


陸さん、北人さんを中心に皆がAのもとへ。


少し皆と話して、部屋に荷物をおいて戻ってきた。


『ただいま、いっくん！』


樹「おかえり」


陸「A〜」


『はーい』


樹「‥‥‥‥‥」


陸さんに呼ばれたり、北人さんに呼ばれたりと他のメンバーのところへ行ってしまう。


まだ俺話してないのに‥


やっと戻ってきたとき、足の間に座らせて後ろから抱き締めた。


『どうしたの？』


樹「んー‥‥」


抱き締めているAの肩に頭をグリグリする。


『なんかいっくん猫みたい(笑)』


樹「じゃあ、Aが拾って」


『拾ってって‥？』


樹「かわいがって」


俺の言葉に少し考えて、頭を撫でるA。


『よしよし‥？』


その様子がなんか可愛くて、まわしていた腕に力を込めた。


北「あ、樹がA独り占めしてる！」


樹「俺はAに拾ってもらうんでいいんです」


北「にゃんいつめ‥」


『にゃんいつ‥かわいい(笑)』


北「A〜ほくぶーも拾って〜」


樹「ダメです。Aは俺の飼い主なので」


拗ねたようにほっぺを膨らます北人さん。


しばらくずっとAを抱き締めていたけど、気づいたらソファーに一人横になって眠っていて、ブランケットがかけられていた。


ソファーの前に座りテレビを見ているAに横になっているまま抱きついた。


『あ、いっくん起きた？』


樹「Aがいる‥‥」


『いるよ〜(笑)』


樹「‥テレビやめて俺に構って。」


Aは少し驚いた顔をして、それからテレビを消した。


体を起こして、ソファーに座り直した。


樹「ここ座って」


自分の足の間をポンポンとして、Aを座らせて抱き締めた。


樹「‥俺以外拾わないでね」


『拾ってほしくない‥？』


樹「‥‥‥にゃー‥」


『そんな事されたらにゃんいつ以外拾えない‥』




陸「あれ樹は？」


北「あそこでAとイチャイチャしてます‥」


陸「めずらしい！久々に会ったから？」


北「にゃんいつになってるみたいです」


陸「それで甘えてるのか〜(笑)」


遠くでそんな話が聞こえたけど、今日は気にしない。


何を言われてもAは俺のなので。

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