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樹 「 翔平、これ 」
浦 「 お、サンキュー 」
さすが幼馴染。飲み物を持ってくるとは気が利く。
樹 「 全然起きんやん 」
浦 「 そろそろ俺の足も限界 」
樹 「 起こすか 」
樹がAのことをトントンと優しく叩いて起こそうとするとAがもぞもぞと動き出す。
『 んー 』
浦 「 あ、起きた 」
樹 「 おはよ 」
『 …え、なんで樹いるの 』
樹 「 さっき帰ってきた 」
浦 「 みんなこの状況知っとる 」
『 うわぁ…なんで起こしてくれやんだん 』
浦 「 気持ちよさそうに寝よったけん、起こさんばい 」
『 なんかごめん… 』
起き上がると伸びをするA。
その様子を藤原樹と2人で見てんのもなんだか変な光景で草。
『 さっきよりだいぶ楽になったかも 』
浦 「 それならよかった 」
『 翔平、ありがとう 』
浦 「 おう 」
樹 「 照れてんじゃん 」
浦 「 別に照れてないわ！ 」
樹 「 じゃ、A部屋行こうか 」
『 え、それぐらい自分で行ける 』
樹 「 まだ完全復活じゃないでしょ 」
結局は樹がいいところ持ってくんだよなぁ。
別にいいんだけどさ、俺はそれを眺めてるだけでも充分だし、
Aにありがとうって言ってもらったしそれだけで満足。
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「 あれ？Aさんもう大丈夫なんですか？ 」
「 あー、樹が部屋連れてった 」
「 結局は樹か 」
「 そのオチはもう慣れっこですけどね 」
「 本当は自分が連れていきたかったとか？ 」
「 別にそんなこと思ってないよ 」
「 俺らが写真撮っといたからそれ見て元気出しや 」
「 うわ、いつの間に！」
「 あ、翔平さん顔赤いですよ 」
「 おい、まこ、茶化すのはやめろ！ 」
「 なんだかんだで嬉しいくせに 」
( 慎 / 翔平 / 壱馬 )
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作者名：虹色。 | 作成日時：2021年8月22日 17時
