ONLY ONE [ 2 ] (ページ4)

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Ep.3 ページ4

TAKAHIRO side

「ねえAちゃ〜ん
　俺もそんなに暇じゃないんだけど〜」

『えー、でも敬浩くんに見せたかったし』

HIROさん最後のパフォーマンスである紅白もあるし
それが終わればすぐにツアーも控えてる

だけどそれ以上に
学校にレッスンにVBAにPBA

俺が知るJKの中で一番忙しいのは間違いなくAで

「男！？」

『だって今回のVBA男の子しか募集されてないし』

「じゃあいらね」

そう言えば、ちょっと！なんて言って
スマホの前に座らせるお嬢様

『この子ね、同い年なの
　でね敬浩くんに憧れて歌始めたんだって！』

「ふ〜ん」

『ちょっと！興味持ってよ！！』

「だって他の男の話なんか聞きたくねーし」

どっちが子供かって聞かれたら
間違いなく俺

ただずっと妹のように可愛がってきた
Aが興味持つなんてやっぱり好ましくはなくて

「Aの歌声に合いそう」

『でしょ？
　でもね青山さんって人と吉野くんって子とも相性良いかな〜って思うんだけど、』

「楽しみにしてる」

『うん！』

「だからそいつらに負けねーように
　俺らも歌うぞ」

『うん！！』

ATHUSIさんやHIROさんは
あれ以来Aの歌を聞いてないって言ってたけど

「早く聞かせてあげれば良いのに」

『だって！！』

「何？」

『恥ずかしいじゃん‥』

ドームで何万人の前で歌った子が
何言ってるんだか、

：