このコンビ最強なのでは ページ27
『…私の排除が目的…か…』
Aは懸命に如何するべきか考えた。
『ふふ、上等じゃない
私を狙っているのなら此方から向かってやるわよ』
「…それはお勧めしない」
太宰がAを止める。
『…何故？』
「相手の目的は、君を乗っ取る事かもしれない」
『乗っ取る…？』
「君は非常に稀な異能力者だ
普通では有り得ない、2つの異能を持つ
喉から手が出る程欲しいと思っている連中はそこら中に居る」
『真逆、私を仲間に引入れる事が目的って訳？』
「そういうこと」
『否、でも私の意思が変わらない限り、私がマフィアを裏切る事なんて…』
「…相手が君を釣る餌を持っていたら？」
太宰がAの目を見て訊く。
「…例えば、大切な人の情報」
試すような言い方で太宰がそう口にする。
Aは両親の仕事について知っている事はごく一部。
…そして、両親の事故死の真相も未だAは知らない。
Aはギリギリと拳を握りしめながら云った。
『ッでもっ、私一人の事で皆を傷付けたくないッ』
その声は震えていた。
「何を言っているんだい、Aちゃん」
森は落ち着いた声でAに話し掛ける。
「私達はポートマフィアだよ？
連中をぶっ潰し、情報も手に入れる」
森はニヤッと不気味な笑みを零した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「はぁーい、終了〜」
森は太宰と2人で行けば問題ないだろうと判断したのだ。
Aと太宰は敵拠点へ潜り込んでから僅か数分で全員を戦闘不能にした。
Aは敵が持っていた資料を見付けて、拾う。
『…ねぇあんた、こんなに出来るのに、先刻は何もしなかったわけ？！』
Aはふと太宰の方を見る。
と、
「ふふ、苦しいかい？今すぐ楽にしてあげようか？」
倒れている連中の一人に嘲笑いながら声を掛けていた。
「…私が少し人差し指を曲げるだけで銃弾が君の頭を貫く」
そう云って銃を男の頭に着けた。
「…今楽にしてあげるからね…」
包帯を巻く太宰は何とも不気味で、まるでそれは殺人鬼だった。
ﾊﾞﾝｯ
太宰の手から銃が離れた。
Aが太宰の握る銃を蹴ったのだ。
『…………何してんの』
「………………何も…？」
太宰はAに背を向けた。
太宰の瞳には光はひとつも差していなかった。
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mi(プロフ) - 遥か彼方さん» えぇありがとうございます！！！全然自信なくて…こういうコメント頂けると本当に励みになります！更新頑張って参りますので、宜しくお願い致しますm(_ _)m (2021年7月26日 22時) (
レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
遥か彼方(プロフ) - とても、面白いです！頑張ってください！しています！ (2021年7月26日 20時) (レス) id: 584d470f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年7月12日 23時
