Q4.花火大会に行きませんか？ ページ4
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わたしは今日も早起きをして、みんなよりずっと早く学校についた。向かうのはもちろん、数学準備室。先生と絡ませた小指をにやにや眺めながら、廊下をルンルンでスキップする。
「おはよー、金澤先生！」
「こんなクソ暑いなか元気だね」
暑かろうと寒かろうと、先生に会えるならなんだっていい。それに、今日は先生に話したいことがある。話したいのは、いつもだけど。今日は特別な話したいこと！
「花火大会？岡崎城の？」
「そう！」
こんどの土曜日にある、地元の花火大会。一緒に行きたいと思って、先生を誘ってみた。お互い好き同士(だよね？)だし、ダメ元でもオーケー貰えるんじゃないかと思って。
「そんなん、うちの生徒たちがわらわらいるじゃん」
思ってたより先生のテンションは上がらなかった。んー、なんかわたしこの間のゆびきりで調子乗ったかな…。自惚れてた？これは行ってくれない流れかもしれない。やっぱダメかぁ。
そんなわたしのしょぼくれた表情を見て、先生はくすっと笑った。この人は、わたしをからかうのが好きだ。こういう顔をすると意地悪そうに笑う。
「先生と行きたいんだ？」
「行きたいよ、そりゃ」
「でもこのままじゃ断られそうだね」
「なにその言い方。断るなら断ってよ」
先生はご機嫌とりをするように、わたしの頭をぽんぽんと撫でた。もちろんそれは効果絶大で、不機嫌な顔を作ってても口角が緩んでしまう。
今まで、頭なんて撫でられたことなかったし、やっぱり最近先生とわたしの距離は格段に近づいてきている。
「じゃあ、こうしよう。先生はたまたまその日、一人で岡崎駅のロータリーに車を停めてる」
先生はちょっと真面目モードの顔になって話し始めた。
「そこにたまたま浴衣姿のAが来る。先生は夜一人で街をうろつく生徒をほっとけないから、お家に送る」
「うん」
「そのついでに、たまたまやってた花火を見る」
「うん！！」
「生徒にバレたら大変だから、出店とか回らないよ？車でちょっと離れたところに行って見よう」
「先生、いいの？」
「たまたまだから、仕方ないよ」
なんてユーモアのある先生なのでしょうか。わたしは、先生のその『たまたま花火プラン』に乗っかることにした。はやくおうち帰って浴衣の着方練習しないと！
「浴衣指定なんだね。先生わたしの浴衣姿みたいんだ〜」
「好きな人の浴衣姿なんて、そりゃみたいでしょ」
この人、好意を隠す気なくなってきたでしょ。赤くなった顔を手で仰いだ。
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遥乃。(プロフ) - miさん» いえいえ！ 首を長ーくして待ってます！ (2018年11月8日 0時) (
レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 優しいお言葉ありがとうございます(Ｔ＿Ｔ)自分のペースで更新していきます〜 (2018年11月7日 9時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - まぁ、盗作は論外ですが。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - miさん» 遅れるも何も、好きな小説を好きな時に好きなように書くサイトなんですから、気にしちゃダメですよーw 実際の小説家たちみたいに締め切り日があるわけでもないし。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 遅れて本当にごめんなさい！待っててくださると嬉しいです〜〜！！ (2018年11月4日 21時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未詞 | 作成日時：2018年6月25日 16時
