Q18.スキンシップ禁止令とは ページ18
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「はぁ、寒くなってきたなぁ、こういうときは、誰かの温もりがほしいなぁ」
僕がめちゃくちゃ棒読みでそうAに言うと、Aは恥ずかしそうに両手を広げてみせた。
僕たちの関係は、どんどん曖昧になっていって、冬にさしかかる頃には、ハグまでならＯＫになっていた。あれ、僕、夏にAとお祭りに行ったとき、あんまりくっついちゃだめだよって言ったはずなのに。どうしてそう注意した僕が、欲望を抑えきれないのだろう。
いや、理由は分かってる。Aが可愛すぎるからだ。
正直、いままでの付き合いだったら、半年以上かけてハグにやっとこぎつくなんてありえない。僕も大人だからね。でも、Aとは、ハグするだけで心臓がもたないくらいきゅんきゅんする。
「Aちゃん、先生からはハグできないって約束でしょ」
「〜〜っ」
そう、僕たちの間に新たなルールが加わった。それは、『先生からのスキンシップの禁止』。仮にも教師だし、卒業するまでAに僕から触れることは一切禁止した。文化祭のハグのあと、僕から提案したのだ。だって、そういうルールにしないと、絶対理性が抑えられなくなっちゃうもん。それに、スキンシップをねだる事は禁じてないから、あまり不利なところもない。
僕がわざとらしくちゃん付けでAを呼ぶと、Aは僕を包み込むようにハグをした。セーターから、コロンの甘い香りがする。こんなのつけなくても可愛いのに、つけられたらもっときゅんってしちゃう。可愛いな、好きだなって思ってしまいます。
「どきどきするね」
「誰かに見つかったらやばいもん」
「もうぎゅーするのやめる？」
「…せんせいのいじわる」
本当はもっと可愛いって言いたいし、好きだってもっと言いたいけど。冬を越えるのを少し待たなきゃ。卒業したら、僕からちゃんとAに告白するんだ。ここまで僕を好きでいてくれてありがとう、これからは彼女としてよろしくって。
ふと、下の階から誰かの足音が聞こえてきて、僕たちは急いで離れた。ネクタイを整える。Aはくしゃくしゃになったセーターを撫でていた。足音はすぐに遠のいていく。ああ、よかった。
「ねぇ先生」
「ん？」
「ぎゅーに慣れたらどきどきしなくなるの？」
「どうしたの、急に？」
「慣れるのが怖いの」
「じゃあ、ずっとどきどきできるように先生がしてあげるよ」
「あ…ちゃんとどきどきした」
子供みたいに可愛いことをいうAの頭を、思わず撫でそうになった僕がいた。
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遥乃。(プロフ) - miさん» いえいえ！ 首を長ーくして待ってます！ (2018年11月8日 0時) (
レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 優しいお言葉ありがとうございます(Ｔ＿Ｔ)自分のペースで更新していきます〜 (2018年11月7日 9時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - まぁ、盗作は論外ですが。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - miさん» 遅れるも何も、好きな小説を好きな時に好きなように書くサイトなんですから、気にしちゃダメですよーw 実際の小説家たちみたいに締め切り日があるわけでもないし。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 遅れて本当にごめんなさい！待っててくださると嬉しいです〜〜！！ (2018年11月4日 21時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未詞 | 作成日時：2018年6月25日 16時
