coming-out (ページ5)

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Waku side

ごくたまに頼まれた依頼を闇の中でこなす、

それが俺らの仕事。

残虐な手を使い殺る俺らには、もちろん悪評もつくわけで。

闇の快楽者ーpleasure of darkness

そりゃこんな異名つけられるよな。

あの日、俺らの大切な彼女が殺された。

気味の悪い電話がかかってきて、いわれた場所に向かえば

倒れる8人の女性。

全員を守ろうとして一番最初に殺されてしまったのだろう

先頭にいる女性。

それは俺が自分の命よりも大事に思ってきた彼女の姿だった。

強くて、優しい、正義感の強い女の子。

守ろうとしたんだ。他の子を。

倒れているその姿でそれが伝わってきて堪えていたものが抑えられなくなる。

声をあげて泣きながら彼女を抱きしめた。

冷たくなった彼女に

『なぁなんで抱き返さないの、なんで笑わねぇんだよ！おい！』

どんなに言葉をかけても揺すってみても反応することはなく、

力のない彼女の腕がぶら下がるだけ。

許さない、彼女を殺した奴は俺らで殺す。

闇の快楽者と呼ばれる俺らの上を行く快楽殺人者だ。

長い戦いになったっていい。

絶対に俺らで復讐するんだ。

『なぁ、俺らで炙り出してもっともっと苦しみを与えながらじっくり追い詰めてやろう、

俺らは闇の快楽者だ。俺らなりのやり方で復讐をしよう』

全員頷き目がギラギラしている。

颯太『俺、多分止まらなくなる。だからみんなにお願い。

俺が暴走したら止めて欲しい。

もし止められなかったら最悪俺を殺していい。

彼女がいない世界に生きている理由なんてないからさ。』

そう彼女の頭を撫でながら笑って言う颯太が

酷く、儚く見えた。

そんな時、パンッと思いっきり頬を叩いた音が聞こえた。

檜山『お前の彼女は生きてる。

それなのに、彼女が目を覚ました時に颯太がいなかったらどうすんだよ！！

俺の彼女は、湧の彼女はもう死んだ！

帰ってこねえんだよ！

俺が絶対にお前を止める。

だから俺が止まらなくなったら殺して欲しい。

颯太にお願いするよ。』

その時、全員彼女の頭を撫で、愛おしそうにかつ下唇を噛みながら誓ったんだ。

例え自分が死のうとも構わない、

憎き誰かに最恐の死を迎えさせられるならとー

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