coming-out (ページ4)

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Hiyama side

夜の11時46分。

家に帰ってくるといつもなら家にいる彼女がいない。
突然の電話。

『はい、誰ですか』

？『…………ついにお前の1番大切なものを潰せた』

気持ち悪い笑い声と共に音声変換された聞き覚えのある話し方。だけど思い出せない。

ピンとこないんだ。

だけど俺にとって1番大事なもの。

それだけはピンときた。

彼女だ。彼女以外俺は失っても構わないと思っているんだから。

『おい！どこにいる！お前だれだ！』

？『2番倉庫の第一コンテナの中だ。8人全員揃ってくるんだな、それに俺はお前のよく知った人だよ』

また君の悪い笑い声をしながら電話を切った。

2番倉庫の第一コンテナ、！！

急いで8人のメールに招集をかける。

［銃、ナイフ、、全てを揃えろ。

2番倉庫に集合］

急いでポケットに携帯を入れ向かった。

コンテナ前に着くと、もう全員ついていた。

『まさか、、全員電話来たのか？』

安嶋『あぁ来たよ』

そう答えるアジの眉間にはシワがより、こめかみのあたりの血管は浮き出ている。

みんな怒りを滲ませている。

湧『揃ったな。行くぞ。』

全員が湧の後ろに着く。

俺らの中でいつも先陣を切るのは湧だ。

コンテナの扉を開けて真っ暗な中に足を踏み入れる。

湧の後ろにピッタリついていたと思った颯太が

颯太『止まって！！！！血だ、この量以上だぞ。』

湧『そういえば豊田くん懐中電灯持ってたよね？』

陸人『あっやべ忘れてた

みんな、覚悟はいい？行くよ』

全員が頷いたのを確認してライトをつけた。

その瞬間全員が一斉に走り出した。

コンテナの中には、倒れている8人の女性。

そう俺らの大切な彼女だった。

急いで救急車を呼んだが、その時もうすでに2人の女性は死んでいた。

残りの6人は意識不明の重傷だと。

死亡したのは、湧の彼女と、俺の彼女だった。

何があっても守り抜くと決めていたのに、守ることができなかった、、、

俺らの大切な彼女を殺したのは傷つけたのは誰だ。

絶対に俺らの手で殺してみせる。

他の奴らにやらせない。

残虐な犯人は何も罪のない2人の命を奪った。

お前を殺した犯人は誰？と冷たくなった彼女を抱きしめても答えてはくれず

8人それぞれ救急車が到着するまで思い思いに泣き叫び続けた。

なんで殺されたのか。

警察に問われたってわかるはずがない。

だけど犯人を警察が捕まえることはないだろう。

だってその前に俺らが殺るんだからなー

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