coming-out (ページ17)

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sota side

あの事件からちょうど3ヶ月がたった今日

彼女が目を覚ました。

嬉しくて飛びついて泣く俺を

弱い力でキュって抱きしめてくれて。

『そうちゃん、湧くんの彼女さん無事だった？

湧くんの彼女さんから預かり物してて、返さなきゃ

やっぱり私が持っておくべきものじゃないからさ』

俺はその言葉を聞いて

何も言えずに下唇を噛むことしかできなかった。

ただ下を向いていたら

「傷つけてごめん。

あいつな、死んじゃったんだ」

その声の方を向くと、苦しそうに笑う湧の姿

彼女が声を上げて泣き出した、

俺も泣いてしまったから、湧は二人を宥めてる

湧『ごめんな、大切な友達、

俺ら守れなかった、、』

『ばかぁ湧くんが1番辛いの、私と颯太を励ましてる場合じゃないの

湧くんも泣いていいんだよ〜』

湧『俺はもう泣かないって決めたんだよ』

颯太『わぐぅ〜』

湧『あ〜あ〜颯太ティッシュティッシュ、鼻水垂れてる笑

それで、預かり物って？？

俺でよかったらもらうよ』

『渡していいのかわからない、

だけどこれ湧くんが持ってて欲しい。

湧くんの彼女ちゃんとね、約束したの。

5年後交換し合おうねって

私は5年後の颯太へ

彼女ちゃんは5年後の湧くんへ』

颯太『オれ5年後に手紙もらえるの⁈

ずーっと待ってる！』

湧『そうだったんだ、、

貰うよ、あいつが遺した最後の手紙。

じゃあこれ、返すね。

颯太、ちゃんと5年後に受け取るんだぞ』

颯太『俺ちゃんと待つ！ずっと待つよ！』

『やっばり、そうちゃんはワンコだね笑』

そうやって笑う彼女を見て、

ああなんて幸せな時間なんだろうって思ったんだ。

俺ずっと離れないし、

ずっと待つよ、また2人で一緒に生活できる日を。

もう離さない、

二度と離れないって誓うから

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