20 ページ21
❁⃘*.ﾟ
「……す………」
『…?』
「すっげぇーーーっ!!こんな凄いシュート撃てるなんて!!」
『っ…え……』
大きな瞳を輝かせ、喜び勇んで声を上げる円堂にAは少し戸惑う
そしてそんな円堂を、在りし日の兄の姿に重ねていた
『(兄さんも…私がシュート決めた時、こんな風に喜んでくれてた…)』
「…?黒田、どうした?」
『ぇ…あ、いえ、なんでも……』
「そっか?それで監督っ、テストの結果は…」
円堂の問いに、瞳子はAに目を向け一瞬の沈黙の後「…そうね、合格といった所かしら」と答えた
「本当ですか!!」
「えぇ、これだけの実力があれば、エイリア学園とも渡り合えるかもしれない…キャラバンへの参加を許可するわ」
「よっしゃあっ!!やったな黒田!!」
『……はい、ありがとうございます』
・
その後、無事に潜入に成功したAは瞳子から人気の無い場所に呼び出された
『こんな所に呼び出して、なんの用?……瞳子姉さん』
「A…あなたどう言うつもりなの?」
『……どう言うって?』
「こんなっ…こんな、スパイみたいな真似なんかして…!!
貴女の意思じゃないんでしょ?お父さんに頼まれた…そうでしょ?」
無表情のAに、瞳子は必死に訴えかける
すると、そんな瞳子に今まで無表情だったAはくすくすと笑い出す
『残念だけど…私の意思よ』
「…ぇ…?」
『まぁ、この場合お父様に頼まれて、私の意思で決めた…って言った方が正しいかしら』
「…なっ…なんで…」
瞳子は信じられないとでも言うようにかぶりを振る
『なんで…ですって?そんなの決まってるじゃない、兄さんの為よ』
「…?!」
『どれだけ訴えたところで警察も誰も動いてくれない…それなら私達が動くしかないでしょう?何もおかしくないわ』
「だからって…っ、こんなやり方は間違ってる!!
こんな事したって兄さんが喜ぶわけない!!悲しむだけよ!!」
『……は?』
瞳子の言葉に、Aはぴくりと眉を引き攣らせる
「本当に兄さんのことを思ってるなら、こんな事するはずないわ！お願いだからお父さんもAもジェネシス計画なんて馬鹿げた事今すぐやめて、目を覚まして!!」
『…………黙れ』
「え……?」
・
・
・
『_______黙れって言ったのよ!!裏切り者がっ!!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミャー(プロフ) - ベルさん» 間違いは誰でもありますよ (2018年4月17日 21時) (
レス) id: a06fcb94dd (このIDを非表示/違反報告)
ミャー(プロフ) - ベルさん» ありがとうございます！楽しんで頂けてるなら、すごく嬉しいです。 (2018年4月17日 21時) (レス) id: a06fcb94dd (このIDを非表示/違反報告)
ベル - エイリア学園てした。 スミマセン。 (2018年4月17日 21時) (レス) id: bb8a588750 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - イナズマイレブンで好きな学園はエイリン学園です。楽しく読ませて頂いています。 (2018年4月17日 21時) (レス) id: bb8a588750 (このIDを非表示/違反報告)
ミャー(プロフ) - アイスプリンスさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年1月10日 16時) (レス) id: 9cdeb832d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛麻音 x他6人 | 作成日時：2017年5月22日 21時
