Daffodil【番外編】 (ページ18)

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彼らの頭上をまた1発銃弾が通り過ぎた
通過した箇所は丁度2人の真ん中あたりでモランの技術を考えれば明らかに当てる気のない1発

ジャック「狙撃地点から移動もしないうえに、今の1発…狙いは明白だな」

アルバート「えぇ"かかってこい"という挑発でしょう」

ジャック「ｶﾞｯﾊｯﾊｯﾊ！生意気な真似を！

上等だ、ワシらに喧嘩を売った事を後悔させてやろう」

アルバート「はい、相手にとって不足はありません

(ただ…Aとは戦いたくない…青チームの陣内に行ってくれてれば良いんだけど…)」

ジャック「なんだ？浮かない顔して…

ハッハッハAの事か？！」

アルバート「先生にはお見通しですね

…やはり出来れば戦いは避けたいのですけど…
そうもいかないだろうなと考えていました」
アルバートは苦笑いをする

ジャック「ﾊｯﾊｯﾊ、惚れた弱みだな…
よし、Aがいたらワシが相手をしよう」

アルバート「あ、いえ
先生にそんなお手間は取らせません

むしろAは私が相手をします

Aが他の人間に撃たれるなんて耐えられないですから」ﾆｺ

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モラン「読み通りアルバートとジジイがこの小屋に向かってきてるな」

A「そう…やっぱりね」

ルイス「この小屋の近くまで誘き寄せるんですよね」

A「そうよ
この小屋の近くにアルバートと先生がきたら私達が小屋から出て接近戦に持ち込む」

ルイス「先生はもともと接近戦を得意としているから僕の陽動作戦に敢えて乗ってくれそうですが

アルバート兄様は広場に出てきてくれるでしょうか」

モラン「まぁ…無理だろうな」

A「そうね…私はアルバートと広場と森の境目の辺りで戦うことになるわね

私はアルバートを抑えつつ、状況を分析させないよう頑張るわ

まずはルイスとモランで先生を」

モラン「おう」

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ジャック「おかしい…どこかで大きく仕掛けてくると思ったが、何も無くここまで近付いてしまったぞ？」

アルバート「確かにこの距離まで来てしまえば遠距離用の狙撃銃での対応は難しくなるでしょう

もしかすると狙撃以外の戦闘を想定しているのかもしれません」

ジャック「…自慢じゃないが、相手には接近戦闘の達人であるワシがいるんだぞ？少なくともナイフでの立ち回りでは遅れを取る気がせんがな」

視界の先にある小屋の扉が開く
そこからゆっくりと歩み出てきたのは…

アルバート「…ルイス…と… A…」