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A「…これが、あの日あった出来事…
ごめんなさい…っ
ﾙｲｽが辛い思いをしていたのを知っていたのに、何も伝えられなかった」
Aはﾙｲｽに頭を下げる
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「ﾙｲｽすまない…
報告を受けて私達の中だけで留めておくよう、私が指示したんだ」
ﾙｲｽ「…
お二人が僕に言わなかった理由は分かります
兄さんが目を覚まして一命を取り留めたというのが分かっても、その後の兄さんの生死が分からない上に
ｱﾒﾘｶのどこにいるかも分からない状態で僕には言えなかったのですよね…
お二人はいつも僕を思って、行動してくれているのを知っています
ただ…どこか仲間外れのような
寂しい気持ちもありました…」
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「ﾙｲｽ…」
ﾙｲｽ「分かってるんです
あの頃の僕は常に守られる存在でした
僕は考えが足りなくて、後から真意に気付くこともあれば
全く気付けないこともあったはずです
それに3人に比べると弱かったのも自覚しています」
A「そんな事はないわ
私達が貴方を大切に思いすぎていたの…
貴方には汚れて欲しくなかった…
ﾙｲｽには辛い思いをできるだけして欲しくなかった…
ごめんなさい…
私たちのこのｴｺﾞが貴方を孤独にしていたのね…」
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「すまない、ﾙｲｽ
お前がそんな事を考えていたなんて…」
ﾙｲｽ「お2人が謝る必要はありません
僕が弱い存在であったのは自覚してます
でも、今度からは守ってもらう存在ではなくて
僕が皆んなを守りたい
ｱﾙﾊﾞｰﾄ兄さんの代わりにMI6で指揮を取るようになって
僕も成長出来た筈です
昔のような守られるだけの存在の僕じゃありません
今度からは僕が皆んなを守ってみせます」ﾆｺ
ｳｨﾘｱﾑ「ﾙｲｽ…強くなったんだね
頼もしくなったよ…とても
ねぇ兄さん」ﾆｺ
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「あぁそうだな
私たちなんかよりもお前は強いな」
A「…あんなに可愛いﾙｲｽがもうこんなに大人になっていたのね」
Aはﾙｲｽの頬に触れて優しく撫でる
ﾙｲｽ「…Aにこうして貰うのは久しぶりだ
でも、もう子供扱いしないでよ」ﾆｺ
A「それはﾀﾞﾒよ
何歳になっても貴方とｳｨﾘｱﾑは私達の愛する弟
それは一生変わらないんだから」ﾆｺ
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「そうだぞ、ﾙｲｽ」
ﾙｲｽ「A…ｱﾙﾊﾞｰﾄ兄さん…」
A「私は何歳になってもこうやって貴方を撫でるわ」ﾆｺ
ﾙｲｽ「ﾌﾌｯ
そうだね、僕にとっても3人は一生大切な家族だ」ﾆｺ
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作者名：Alice | 作成日時：2023年2月8日 16時
