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A「今からの言葉はｳｨﾘｱﾑの家族の言葉として聞いて欲しい
お願いします
2人を助けてください
ｳｨﾘｱﾑもｼｬｰﾛｯｸも何も悪くないんです
私達が2人を巻き込んでしまっただけなの…
ここで私が目撃してしまった事が貴方達にとって不都合なら私の事はここで殺してもらっても構わない
だから、ｳｨﾘｱﾑとｼｬｰﾛｯｸだけは絶対に助けてください…！」
ﾋﾞﾘｰ「…」
A「(きっとｱﾙﾊﾞｰﾄも同じ状況なら同じ事を言ったはず
ごめんね、ｱﾙﾊﾞｰﾄ…一緒には死ねないけど
きっと貴方なら私が死んだ事を悟って時がくれば後を追ってきてくれるはず…
ｳｨﾘｱﾑが作ってくれた美しい世界に私達はいらないもの…
許されない罪を犯してきた私達にはぴったりの死に方だわ)」
ﾋﾞﾘｰ「…顔をあげてA…」
ﾋﾞﾘｰの言葉に顔をあげる
ﾋﾞﾘｰ「…僕たちはただの善意で2人を助けるわけじゃない
僕達の国に彼らが必要だからここまで来たんだ
だから、約束するよ
僕達の為にも全力で彼らを助けるって」
A「…っ…ありがとう…！」
Aは涙が出そうになるのをｸﾞｯと堪える
ﾋﾞﾘｰ「本当だったら僕達をみられた以上
ここで君を殺さないといけない…」
A「分かってるわ…覚悟の上よ
夫に一言
"私は自ら死を選んだ"と一筆残せれば貴方に迷惑はかけないわ」ﾆｺ
Aは安心したように微笑む
ﾋﾞﾘｰ「うーん…やめた！
君は僕を信じて2人を任せてくれたから
だから僕も君を信じるよ…
僕達に不都合な事はしないってね」ﾆｺ
A「ﾋﾞﾘｰ…」
ﾋﾞﾘｰ「僕はﾍﾝﾘｰ･ｱﾝﾄﾑ
だけど、皆んなはﾋﾞﾘｰ･ｻﾞ･ｷｯﾄﾞって呼ぶ
だからﾋﾞﾘｰ！」ﾆｺ
A「ﾋﾞﾘｰ･ｻﾞ･ｷｯﾄﾞ…聞いた事がある
ｱﾒﾘｶで有名なｶﾞﾝﾏﾝ…だったはず」
ﾋﾞﾘｰ「知っててくれてるなんて嬉しいなぁ
そうだ、約束通り
2人とも目が覚めたら君宛に僕だと分かるものを送るよ
だけど、その後の連絡は一切取らないし
2人には何も告げない
それでいい？」
A「ありがとう、ﾋﾞﾘｰ」ﾆｺ
美しく笑うAに少し見惚れてしまう
ﾋﾞﾘｰ「っ！
なら交渉成立！
ここにあまり長居する予定はなかったんだ
もう行くよ」
A「…2人をどうか宜しくお願いします」
ﾋﾞﾘｰとｳｨﾘｱﾑとｼｬｰﾛｯｸが乗った船は出航する
A「ｳｨﾘ…ｱﾑ…」
Aは船が見えなくなるまで見つめる
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作者名：Alice | 作成日時：2023年2月8日 16時
