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ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰ「…こちらの部屋がｱﾙﾊﾞｰﾄ様とAのお部屋で、奥の扉が寝室と浴室につながります
ﾛﾝﾄﾞﾝの本邸に比べるとかなり手狭になってしまって…
ご不便をおかけします」
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「この部屋とさっき案内されたｳｨﾘｱﾑの部屋はﾕﾆﾊﾞｰｻﾙ貿易社の中では1番広い部屋じゃないか…
私とAはもっと小さい部屋でもいいんだが」
A「そうよ、後から来た私達に気は遣わないで？」
ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰ「いいえ、こちらのお部屋はお二人が戻ってきた時のためにﾙｲｽ様が用意されたんです
お二人の為のお部屋なんです
是非、こちらのお部屋をお使いください」ﾆｺﾘ
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「ﾙｲｽが…あとでまたお礼を言わなければならないな」
A「そうね、こんな立派な部屋を用意してくれてたなんて」
ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰ「浴室の隣に小さいﾄﾞﾚｯｻｰﾙｰﾑは用意できたのですが、Aの衣装専用のお部屋まではご用意できなくて…
ごめんねA」
A「衣装部屋なんて要らないよ
洋服だって必要最低限しか今は持ってないし、このｸﾛｰｾﾞｯﾄで充分だわ
こんな素敵な部屋をありがとう」ﾆｺ
ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰは嬉しそうに微笑み返す
ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰ「お二人ともお疲れでしょうから
少しこちらで休まれてください
私は失礼します」
ﾏﾈｰﾍﾟﾆｰが部屋を出ていく
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「A、紅茶を淹れるよ
そこのｿﾌｧに座っていて」ﾆｺ
Aはお礼を言うと備え付けのｿﾌｧに座る
A「貴方が淹れてくれる紅茶なんて何年ぶりかしら」
ｱﾙﾊﾞｰﾄは紅茶をﾃｰﾌﾞﾙの上に置くとAの横に座る
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「そうだね、いつぶりだろうか」ﾆｺ
A「貴方の淹れてくれた紅茶
私、大好き」
Aがｱﾙﾊﾞｰﾄにﾆｺﾘと笑うと
ｱﾙﾊﾞｰﾄはAの手を取り自身の方に引き寄せる
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「A…」
ｱﾙﾊﾞｰﾄはそう呟くときつくAを抱きしめ首に顔を埋める
ｱﾙﾊﾞｰﾄ「こうやって時間を気にせずに君を抱きしめられたのもいつぶりだろうか…
A…」
Aもｱﾙﾊﾞｰﾄの肩に手を回してｷﾞｭｯと抱きしめ顔を埋める
A「ｱﾙﾊﾞｰﾄ…」
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作者名：Alice | 作成日時：2023年2月8日 16時
