私とわたし ページ4
現在
昔の私｢全部、思い出した？｣
｢……うん、思い出したよ。｣
信じてもいいのは、自分と、優真と、兄貴と、転ちゃんだけ。
いや、待ってよ、両親死んでないじゃん。
私、誰も、殺してないじゃん。
個性移植？何、私の“元の個性”って。
じゃあ、優真の元の個性は？
聞かなきゃ、いけない。
知らなきゃ、いけない。
そして、どうして鷹岡の個性が両親と同じであるのか。
まぁ、粗方予想は着いているけれども。
そんなことより優真は全部、知っていたのだろうか。
記憶と共に人格すら眠らせた私の為に、今まで黙っていたのか。
こんな事実を1人で背負っていたのか。
人格ごと封じ込めたってことは、極限の時に、かっくんに助けを求めていたのが、元の私ってことになる。
そして、恐らく、この対峙している昔の私こそ、私の本当の人格。
｢ありがとう、昔の私。｣
昔の私｢ううん、寧ろ私がお礼を言わなきゃいけない。｣
｢え？｣
昔の私｢ずっと、無意識の中で私を守ってくれて、どうもありがとう。｣
｢もう、大丈夫なの？｣
昔の私｢大丈夫、あなたのお陰で私はちゃんと成長できた。でも、私は貴方にこのまま暫く生きて欲しい。｣
この世界ではもう、貴方という人格は、沢山の人に愛されてしまった。と、昔の私は言う。
E組と一緒にいる時、その時にしか垣間見えない、この昔の私の人格と、現在、生活の大部分を占める今の私。
もう、この世界ではどちらも一人の“A”という人間だ。
そうなれば、やることはたったひとつ。
私は両親を、見つけて、個性の謎を聞いて、あの場所に行って、全部を世間に公表しよう。
誰に阻まれても、私にはもう味方がいる。
大丈夫だ。
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mimi(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます。久しぶりに開いたらコメントが届いていて嬉しかったです。マイペースに頑張っていきますので、これからもどうぞ、よろしくお願いします。 (2021年3月29日 3時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 続き待ってます！ (2021年3月6日 16時) (レス) id: 1c5187a8cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2021年1月4日 22時
