暴走と極限 ページ48
その声は蛙吹と峰田のもので。
私は直ぐに個性を発動し、千里眼で消太くんの様子を見る。
間違いない、被弾したのは消太くんである。
しかもこいつは脇腹を、狙って、撃ちやがった。
たまたま向きが違ったから、少しの傷だが。
こいつは本気で消太くんを《殺す気》だった。
私から消太くんを奪うつもりだった。
私から、また何か大切なものを奪う気だった。
殺さないと、殺さなきゃ、また。
｢また、殺される前に。｣
その言葉を合図のように私が完璧にコントロールしていた殺気が全て流れ出る。
優真｢……。｣
私の強く握った拳が、鷹岡の右に綺麗に決まる。
続いて、鳩尾に前蹴りの入れ、吹っ飛んだ鷹岡をグーで殴り続ける。
｢死ね！死ね！死ね！！！｣
……殺さ、ないと……。
緑谷サイド
相澤さんが殺気を出して、ヴィランに飛んでいく。
必要以上にそのヴィランを殴り続ける彼女は、何処か儚く、綺麗だった。
でも、僕はそんな彼女を放っておくことなどはできない。
ヒーローになるんだから。
緑谷｢相澤さん……！｣
走り出そうとすると、その腕を山田くんが止めた。
緑谷｢なんで止めるんだ！相澤さんを止めなきゃ！｣
優真｢やめとけ、殺されるぞ。｣
その時の山田くんの顔は、悔しさでいっぱいだった。
緑谷｢でも……！｣
優真｢今のあの状態のAを止められるのはこの世に二人しかいない。｣
そのうちの一人はもういない、と付け足す彼はそのうちの一人ではない。
緑谷｢じゃぁ、どうすれば……！｣
優真｢鷹岡が死ぬのが早いか、それとも…。｣
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
