帰り道 ページ36
私も爆豪くんの横を通り過ぎて、かっくんのいる校門へ急ぐ。
｢ごめん、待った！？｣
かっくんは校門近くの壁に寄りかかって律と話をしている。
赤羽｢お疲れ様、待ってないよ。｣
ふわりと、私の鞄を持ってくれる。
因みにこのホワイトグリーンのリュックはかっくんが買ってくれたもの。
かっくんが年中来ている、カーディガンは私からのプレゼントである。
｢今日は疲れたァ……。｣
主に精神的に。
色々と考えさせられることが多かったように思う。
赤羽｢どっかご飯食べに行く？｣
｢行く！｣
どっか、と言っても私たちがいつも行くのは磯貝が働いているカフェだ。
｢でね、優真がぁ……。｣
赤羽｢大変だったね。｣
私たちの常識は、一般人には非常識。
今もたまに特集を組まれる殺せんせーのことも、
いつまで経っても、私たちは悲劇のことして紹介される。
そんなのに毎度憤りを感じることはもうないけど、卒業してすぐは、よく泣いてたなぁ。
律は現在も私たちE組メンバーのスマホやパソコンの中にいて
ちょくちょく話したり、ゲームしたりと仲良くしている。
赤羽｢……なんかさぁ。｣
｢ん？｣
赤羽｢俺、変な予感してんだよね。｣
かっくんのこの類の予感は毎回、当たる。
｢何？｣
赤羽｢殺せんせー、生きてる気がする。｣
｢……うん、だよね。｣
そのことに関しては、皆が多分思ってる。
あの人はまた、ヌルフフと言いながら、私たちの前に現れるだろうと。
｢殺せんせーは沢山の人を殺したけど、沢山の人を救ってくれた。｣
神様もきっと、助けてくれるよ。
……この世に神様がいたら、だけどね。
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
