雄英高校と藤柚 ページ30
最下位の緑谷くんは結局除籍は免れた。
八百万ははったりだった、みたいなこと言ってるけど
うちの父親を舐めるなよ。
この人はそんなこと、平気でやってのける人だ。
ある意味、人間離れしてるんだよ。
まぁでも、結局のところ、甘い人なんだけど。
優真｢帰るか。｣
｢うん。｣
個性把握テストを終え、先生の話を聞き、
私たちは下校時刻になった。
今日は特にすることもないので、帰ったら寝る。
久々の眠りなのは父親だけでない、私もだ。
私の場合は《ハッキング》に時間を費やしただけだが。
｢どう思う。｣
帰り道、私は優真に不意に質問をする。
優真｢終わってんな。｣
軽く頷きながら、返答をする優真。
私たちからしたらやっぱり去年のあれが
最高で最強のクラスだったのかもしれない。
家に帰ってすぐ、定時上がりを決め込んだ父親…
相澤消太が帰ってきた。
｢おかえり。｣
相澤｢……飯。｣
｢りょーかい。｣
熟年夫婦か、とかは突っ込まないでいいから。
｢オムライスと親子丼どっち？｣
相澤｢オムライス。｣
｢任せろ！｣
トントン、と料理をしていると、消太くんは向かいのカウンターに座った。
手には濃いめの烏龍茶。
相澤｢どう思った。｣
｢個性把握テスト、なんて名ばかりの単なる茶番だよ。｣
相澤｢そうか。｣
｢私も優真も個性の使用は制限しているし、今日も使ってないし。｣
相澤｢……。｣
｢でもまぁ、クラスの奴らの個性や状態を確認することは出来た。｣
相澤｢……個性は使わないのか。｣
｢この先、使わないのは無理だと思うけど、一応、強個性なんで。｣
それに“あの人”がいつ現れてもおかしくない。
その時の為にこの個性は取っておきたい。
相澤｢そうか。｣
消太くんは、分かってか、分からずか、それ以上詮索してくることは無かった。
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
