Ｅ組という存在 ページ19
あの一件で賞金を手に入れた私たちはそれを、
ひとつだけ、大きな買い物に使った後、
寄付、将来分の生活費を引いたものを国に備品支給の謝礼として納めた。
優真は何も言わなかったけど、きっと悲しかったんだろう。
あの日、優真の涙を久々に見た気がする。
春休み、と言っても特にすることも無い私たちは
それぞれがトレーニングに勤しんでいた。
今日は久々に皆で集まってご飯を食べることになった。
あれから、色々烏間先生と話して、
律を各スマホに繋ぐこと、超体育着をそのまま支給すること
そして、対先生用の武器を全員が持ったままでいてもいい、と決まった。
というのも、あの1年、
殺せんせーのおかげで敵の発生数はゼロに等しかったけど、
元々この地域は敵が多い。
Ｅ組のメンバーは私と優真以外は無個性だから、
敵に遭遇した時にある程度対応をとるためだ。
それから、私たちの戸籍や身柄、その他諸々は
引き続き防衛省の保護下に置かれることになった。
｢やっほー！｣
私と優真は揃って雄英高校に入学した訳だが、
この先も個性は最小限しか使うつもりはない。
それには色々と理由があるが、それはまた。
そんなわけで、私と優真は糸成の協力の元、
それぞれにあった武器や小道具を作ってもらった。
私はボールペン型のスタンガンや、
特殊な携帯電話、あとパソコン。
優真は個性自体が戦闘向きではないため、超体育着を少しリニューアルし、
そのコスチュームにあう、武器を作ってもらったらしい。
我ながら、Ｅ組の面々は本当に中がいいと思う。
あ、かっくんと、寺はちょっと別。
今は全員が揃ってどんちゃん騒ぎをしている。
こんなにも笑い合うことができる仲間ができると、
あの頃の私には想像もつかなかっただろう。
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mimi(プロフ) - 菊理さん» ありがとうございます！亀更新ですが、応援してやってください！！ (2020年6月17日 0時) (
レス) id: 2c599fbfeb (このIDを非表示/違反報告)
菊理 - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます!! (2020年6月16日 18時) (レス) id: c405051fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mimi | 作成日時：2020年5月14日 21時
