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全身いい匂いのでスクラブして、パックもして、浮腫対策にクリームも塗ってマッサージも。
明日の服はどうしようかと、ベッドの上にあれこれ並べては鏡の前で体に合わせる。そんな前日。
肝心の当日に寝坊したらどうしようなんて不安に揺らされながら眠ったけれど、あまりに懸念が強かったのか、予定の1時間前から何度も目覚めては、結局ほとんど眠れなかった。
若干寝不足の、血色の悪い肌をコントロールカラーで誤魔化して、待ち合わせの15分前に駅に着く。
目立つ時計台の真下に立っていたのはジョシュア先輩だった。改札を通ったところで、彼はすぐに気がついてくれて、大きくこっちに手を振ってくる。
「早いね」
「ジョシュア先輩こそ、お待たせしてしまってすみません」
「全然、ほんとに今着いたところだよ」
「ええ…ほんとですか？」
「こんなことで嘘つかないよ」
くすくすと軽く鈴を転がすように笑う先輩と、何気ない天気の話なんかをして、ジョンハンは待ち合わせの時刻を少しすぎた頃に現れた。
「ごめんごめん、」なんて片手を挙げながら登場した彼に、私とジョシュア先輩が顔を見合わせる。
その仕草が気にかかったのか、ジョンハンがちょっと唇を尖らせて私たちに着いてくる。
「ごめんって〜。でも5分じゃん、」
「別にジョンハンに何も言ってないじゃん〜。ほら、早く！行こう！」
「……そうだけど…なんかシュアと意味深にさぁ…」
「別に何も無いって、ほら、」
本当はスンチョル先輩が来るはずだったけど、なにやらバスケ部が大会のトーナメント戦で思いのほか勝ち上がってしまったとかで、急遽応援に行かなければいけないのでと、今日は午後からの参加になった。
喜ばしい報告に、私たちは応援してるよ〜と会場にいけない分の気持ちを彼に託す。いつかミンギュたちの試合、私も見に行ってみたいなぁ、なんて。
とにかく、そんなこんなで急遽ジョシュア先輩とジョンハンと私の3人になってしまったテーマパークが、今始まろうとしているのである。
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作者名：。 | 作成日時：2023年1月24日 23時
