親友だから (ページ6)

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8月中旬なり、

世間も夏休みモードに入る

そんな中私はなんとなんと

サークルのBBQへ向かうバスの中

毎年毎年1人だけ教授の手伝いささられたり

学園祭の実行委員なんてやっちゃったりして

ずっと来れなかった夏合宿

もうワクワクしていつも以上に荷物が多くなる

買い出しに付き合ってくれた目黒には

絶対つかわねぇよ、

といくつも棚に戻された

確かにどこでも座れる用の椅子は

いらないかも、

3年にして初めての合宿に

気合十分な私は

学科の先輩の阿部ちゃんと一緒に

貸し切りバス予約したり

コテージ予約したり

前々から準備してたもんだから楽しみでしょうがない

貸し切りバスが駅前に到着して

すぐみんなが乗り込んでいく

「学年上から乗ってってくださーい」

私の掛け声も虚しく4年生のお姉様方が

「蓮いこー！1番後ろっ！

と、猫撫で声で3年の目黒に話しかける

目『いっすよー、マジ楽しみ

　阿部ちゃん企画毎年ありがとう

　あ、Aも笑

「あ、じゃないのよ、あじゃ、」

っはと笑うと

お姉様方に連れ去られるように

バスの方へ消えてく

これまでもそうだったんだろうなあって

もやっとする

阿『ー、っと全員乗った！

　俺たちも行こう！

　いやあ、楽しみ！！』

モヤモヤっとした気持ちを忘れて

ふふっと微笑んでしまうほど

しっかり者の阿部ちゃんがはしゃいでいる

最後にバスに乗り込むと

1番前の席しか空いてなくて

阿部ちゃんと2人でそこへ座る

「宜しくお願いします！」

運転手さんそう告げると

バス独特の振動が走り

私の夏合宿が始まる

ああそういや、目黒

他の4年生乗り切ってから、バス入ってくれてたな

って、

いい奴って、

そりゃモテるよなあって

いや、たまたまか、

そんなちっぽけな考え事してたら

阿部ちゃん速攻で寝てるよ

おいおいこの感傷モードで現地までいくの、？

10分もすると私までうとうとしてきて

「幹事2人とも寝てるとは」

サークルの子のストーリーで

晒しあげられてるのに気づくのはまたもう少し先