親友だから (ページ17)

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目黒side

思わず声をかけるが

肝心のAは

ポーッとしていて返事がない

酔ってるのか？と思い

再度隣に立つ阿部ちゃんに声かける

『2人でどこいくの？』

阿部ちゃんも身長が高い方だから、

目を合わせていると

Aは視界から外れる

阿部ちゃんはAを一瞬見つめると

すぐに俺に目を戻す

阿『Aちゃんが自販機行くっていうから

　1人で行かせるの心配で、

　俺がついて行こうと思ってさ！

　ね？Aちゃん』

そういってまたAに目を向ける

そんな阿部ちゃんを俺は見つめてた

どんな気持ちなのかなって、

探ろうとして

「、そう、阿部ちゃん優しくてさ

　勘違いしちゃうよね笑」

驚いて思わずAをじっと見つめる

そんな気持ちだったの、？

俺の知らないうちに

あべちゃんの事、好きになってたの？

悶々と湧き出るこの気持ちに耐えられなくて

阿部ちゃんをじっと見つめると

『阿部ちゃん、俺がいくよ、ありがとう』

そしてAの腕を掴む

阿部ちゃんから引き離したい

この2人の間に流れる

甘ったるい優しい空気を

壊したい

その一心でズカズカとAをひっぱり歩く

えっ、と小さく声をあげるA

ねえ何すんの最悪

とでも言われる予定だったけど、

俺の空気を察してか、

何も言わずに大人しく付いてきてくれる

なあ、そんな急に

いつもと違う態度見せんなよ

期待、しそうだよ