親友だから (ページ16)

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暫く無言のまま

ざっざっという砂利の音だけが2人の間に響く

これまでこんなことなくって

なんて声を上げていいのか

この流れで

蓮

とでも言ってみようか、

彼はどんな表情でこっちを見るのだろうか

それとも、振り返ってもくれないのだろうか

そんな事も分からなくて

私、目黒の事何もわからないなって

実感する

そんな事を考えていると

自販機までついていたようで

いきなりびたっと止まるもんだから

大きな背中にダンッと当たる

「った、、ごめん、」

っは笑

と柔らかくわらうと

　

目『ごめん、大丈夫？』

「なんだよ、丁寧だな、調子狂う」

ちょっと不満そうな顔をして

ぐーっと私のほっぺをつねる

目『んで、何飲むの？』

「ぶどうにしようかなあ、」

ん、というとさっと買ってくれる目黒

「ありがとう、これお金」

目「いいよ、やるよ」

何か企んでるのかと

目黒を睨む

目『別に後からハーゲンダッツ

　奢ってもらおうなんて

　思ってないですよ？』

ため息がでるけど、

2人にいつも通りの空気が戻ってきて

息苦しさがふっと消える

コテージの方に戻ろうとすると

目黒が徐に目の前にあるベンチに腰掛ける

なんとなく、

今日はまだ一緒にいたいなあと

そう思って

素直に隣に腰掛ける

ちょっと驚いた顔をして

ぽつ、ぽつ、と会話を始める