【RKRN】

其ノ弐拾壱 ページ25

「ねぇ、八?」

竹「なんだ?A」

「･･･たぬきさんが罠にかかってる」

竹「今度は狸かよっ!!
あいつ等どんだけ罠仕掛けてんだよ!!
外してから下山しろって!!」

とうとう八がとち狂い始めたか･･･

まぁ、そりゃそうか。

まだ山に登って半刻もしないのに既に罠にかかった獣達を10匹以上放している。

恐らく罠の仕掛け主は天才トラッパーの異名を持つ綾部 喜八郎であろう。

全く･･･喜ーちゃんよくこんなに罠仕掛けたな･･･

獣達だけじゃなくて孫次郎も罠にかかるからやめて欲しい。

竹「あっ!!あいつ等居た!!!」

まだ山に居たんだ･･･

竹「孫次郎、狸は任せたぞ。」

初「は、はぃ〜」

そう言うと八は足元にあった小石を取り投げた。

って、え!?

「八っ!?流石に石投げちゃまずいって!!
当たったら痛いよ!?」

小石でも当たるとシャレにならん位痛いのに!!

竹「綾部なら大丈夫だろ。避けれるって。
･･･ほら。」

綾「お。よっと」

カツーンッ

あ、ホントだ･･･

喜ーちゃんは持っていた(あれは踏鋤だからフミコちゃんかな･･･?)フミコちゃんで石をはね返した。

黒「誰だっ!!」

伝七･･･

お前が反応するんかいっ!!

竹「喜八郎、この野郎〜!!
山を下りるなら罠を外してから下りやがれ!迷惑だ!!」

おーおー、怒ってる怒ってる

初「あっちで子狸が引っ掛かってました。」

綾「狸汁は嫌だな」

黒「はい。」

竹「そう言う問題じゃないだろっ!!」

狸汁って･･･食べる気だったのか･･･

黒「でも、サバイバルなんですから」

竹「実際のサバイバルならいざ知らず、こう言う場合は虫を食え。」

そうそう。虫をね･･･

え?虫!?

綾「虫はいいのか〜?」

竹「見ろ。カブト虫の幼虫だ。脂肪分たっぷりだぞぉ〜
これを、焼くと〜
ほーら。香ばしい匂いと脂肪が･･･」

初「煙を消す役が居るとなお良いのです。」

竹「ほんでもってこれに醤油を一たらし。」

なんで醤油なんて持ち歩いてんのこの子は!?

綾「なんで醤油を持ってんの?」

だよね!?普通そう思うよね!!

てか食ってるしっ!!マジかよ!?

竹「頭の部分は固いから、ぷぷぷぷっ」

「飛ばすな!!汚い!!」

七「喜八郎、伝七!何ってやってんだ。早く来い!!」

小平太先輩!?さっき下山してなかった!?

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