【RKRN】

其ノ七 ページ11

「小平太センパーイ！！」

息が乾いた音が森に響く。

息の音が辛く聞こえる。

そんな中、うちは委員長の名前を呼ぶ。

七「A。どうしたー？」

それに反応する委員長。

「１年生がもう限界です。」

只今、委員会中。

今日は裏裏裏山までマラソンしたあと、学園に戻ってバレーやる予定だったけど…

しかし、裏裏山の中腹で一年がダウン。

流石にこの距離は低学年にはキツいか…

七「あー。じゃ、私背負うぞ！！」

ん？

「は？え？背負うってえ？一年を？」

七「他に何背負うんだ。」

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

かなーりキツいでしょそれ！

「………今ならまだ間に合います。
引き返しましょう。」

皆疲れてるし。

七「まだまだ大丈夫だ！
イケイケどんどーん！！」

イケねぇぇぇぇぇぇぇぇえっ!!!!!

うちはイケるけど3年以下がしにそうだ!!

状況を理解してよ!!

「小平太先輩!!2年が死にそうっておい！」

小平太先輩はどんどんどんどんと山道を駆けていった。

もうやだこの人。

滝「A先輩。」

「お。滝ちゃん。」

滝「その呼び方やめて下さいって。」

だって呼びたいんだもん！

「はいはい。で？どうしたの滝ちゃん。」

滝「･･････。」

「わかった。わかったからそんな顔しないで。」

滝ちゃんの可愛い可愛いお顔が台無しだお(・ω・‵)

滝「七松先輩6年生になったらマラソンの距離伸びましたね。」

「そだね。」

滝「話は変わりますが、すみません。
三之助逃しました。」

ん？

そういって見せられたのは千切られたロープ。

「バーカ！お前バカじゃねぇの！？
ちゃんとみてろっていったじゃん！」

滝「ほんとすみません。川に映る私が美しすぎて
つい･･･
うっとり眺めてたらいつの間にか居ませんでした。」

わかった。お前の顔が可愛いのは認めるから、うっとりしないでくれ。

でも

そんな滝ちゃんも可愛いな!!

仕方ないからA先輩、頑張って三之助探しちゃう☆

「もういいから2年と一緒に小平太先輩追って。
三之助はうちが探すよ。
で？その川ってどこの。」

滝「2つ前の川です。」

「なんでもっと早く言ってくれなかったのバカー！！
それ裏山のふもとだよね！？
裏山登る前から居なかったんじゃん!!」

滝「そうですけど。」

そうですけどじゃねぇよ！！








という訳でうちは三之助探しの旅に出かけましたとさ☆

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