新 5人の兄 パート2

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「ごめんなさいっ(泣)」




健「Aがこんなアホやと思わんかった」





そう言って頭抱えて私の前に座った健ちゃん




ものすごく悲しい顔してる





「健ちゃん…ごめん…な、さい」





健「もうええ、顔も見たない。部屋行き」





そう言われても泣きながら動かずにいると、臣くんに手首を掴まれて私の部屋へと引きずるように連れて行かれ、「今すぐ荷物纏めて出ていけ」と言われた






「やだっ、ごめんなさいっ(泣)」






臣「犯罪者はうちにはいらない」





「ごめんなさい、もうしないから許してください」





号泣しながら何度も謝ったけど、許すどころか大きなカバンに適当に荷物を詰められて、今度は玄関に引きずられ、荷物と一緒に外へ放り出された





健「Aは？」





臣「追い出した」





エ「追い出したって…もう外真っ暗だよ」





隆「龍友のとこか岩ちゃん家行ったかな」





剛「まだ外にいるんじゃねーの」





エ「俺見てくる」






玄関を開けて外に出てみたけど、Aの姿はない。





その頃Aちゃんは…





「龍友にも岩ちゃんにもこんなバカな事したって言えないよ。もうおうちにも帰れないし…暗いし寒いし怖いよ…(泣)」





行く当てもなく泣きながら歩いていたけど、どうしていいかわからずに、結局家に帰ってきちゃった。




迷いに迷って思いついた安全な場所…物置の中






そーっと庭にある物置の中に入りました





その頃兄達は…






隆「龍友のとこ来てないって」





健「岩ちゃん家にも居らんて」





剛「どうせ友達のとこだろ」






エ「てか、Aの携帯ここに置きっ放しじゃん」





臣「あいつ変な事考えたりしないよね」





この一言で焦り出す兄達





健「俺その辺探してくる」





隆「俺も」





エ「俺も」





剛「俺駅の方行ってくる」





臣「俺家にいるから見つかったら連絡して」





こうしてAちゃん探しが始まった





1時間もすれば次々とみんなが帰ってきたけど、Aは見つからなかった





健「どこにも居らん」





隆「警察に電話する？もう22時だよ」





エ「友達の家に居ればいいけど」





剛「臣くん何で追い出したりすんだよ」





臣「腹たちすぎてボコボコに殴りそうになったから」





健「いくら遊びとはいえAがそんなアホな事すると思わんかったわ」





臣「軽い気持ちで万引きなんて許せるわけねーよ」

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