新 可愛い妹は3歳の年少さん

ママ ページ1

ある日幼稚園にAを迎えに行くと、こんな事を聞かれた。



「けんちゃん、どーちてAのママはお迎えちてくれないの？」



健「んー？Aのママは飛行機に乗らな会えないとこに居るやろ？だから迎えに来れんの！Aちゃん賢いからわかるやろ？」




「Aもママにお迎えちてほちーなぁ」




健「にぃに達が居るやん！Aちゃんだけやで！こんなにたくさんお迎え来てくれる人が居るの！」




「うーん…」




なんとか気持ちを切り替えさせようとしたんやけど、Aは帰ってからもやたらとママにこだわり始めた。




隆「Aー、ご飯にするよ」



「はーい」



健「おっ、Aちゃんのハンバーグ、ハートの形しとる！」



臣「A良かったね♪」




「ママはハートみっちゅだもん」



剛「三つ？」




エ「あー、Aサイズに小さなハート三つ作ってたかも」



健「大きいハートでもいいのっ」




「A、ママのハートがいいっ」




隆「じゃあ今度ハンバーグの時は小さいハートにするから、今日はこれで我慢してくれる？」




なんや隆二が可哀想やわ(笑)




「ママのハート…」




剛「A、我儘言うなら食べなくていいよ」




この一言で、もう不貞腐れました。




「A、いあない」




健「そんな事言わんとちゃんと食べなさい」




そう言われても一向に食べようとしないAに、珍しく臣ちゃんが怒り始めた。




臣「A、隆くんがせっかく作ってくれたんだからちゃんと食べなさい」




「ヤーよ。ママのハンバーグがいいの」




臣「今はママはいないんだから、無理な事言って困らせないの。いつまでもそんな事言ってるならご飯食べさせないよ」




臣ちゃんに怖い顔されたAちゃん。

俯いて箸でハンバーグをツンツン




エ「A、お行儀悪いよ」




剛「早く食べちゃえよ」




「A、いあないのー(泣)」




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