無防備な赤色【東海オンエア】

第7話 ページ8

虫眼鏡「ということで、りょうくん2点、としみつ1点、てつや2点で接戦ですね」

虫眼鏡「最後の問題は30000ポイント！！」

A「きゃー嬉しい！！」


いつも通りだ、今までの問題をガンスルーして最終問題で優勝が決まる


でも何としてでも勝ちたい



虫眼鏡「最終問題！メンバーで付き合うなら？」

りょう「うっわ」

としみつ「これめちゃくちゃムズいやつやん」

てつや「こんなん決まりっしょ」


てつやだけスムーズにペンを動かしている。絶対自分の名前書いてるな

俺ととしみつはなかなか書き出せない。こんなの考えたことないし、俺以外だったらショックで死んじゃうけど


虫眼鏡「これはもう皆さん、自信もっていいんじゃないですか」


虫さんはカメラに映らないことをいいことに俺の方をニヤニヤと見てくる

自信持ってって言ったって、これで外したら大恥じゃん


としみつ「わかった、自信を持とう」


としみつは虫さんの言葉に感化されてホワイトボードを書きあげる。これはみんな自分の名前書いてる？

そういう流れか…俺も書かなきゃダメか

仕方ない。これで振られたわけじゃないし

俺は仕方なく自分の名前をホワイトボードに書く。Aは楽しそうにニコニコしていた


虫眼鏡「回答をどうぞ！」

りょう「りょうだ！」

としみつ「なにを！としみつだ！！」

てつや「ばかこけ！てつやだ！！」


Aはそんな俺たちを見てケラケラ笑っていた

回答を知るのは虫さんとA本人だけ。俺達はパソコンに釘付けになる


A『そんなのもちろんりょうくん』


虫眼鏡「ということで、りょうくんA王〜！」

A「わーいさすが！！」


Aが俺の方に駆け寄って、恒例行事のハグをする

A王を取れたことも嬉しいけど、それよりも付き合う相手をもちろん俺と答えたことが何よりも嬉しい


としみつ「りょうかよ！どうせイケメンか！」

てつや「昔結婚するって言ったのに！」

A「きっと妄想だよそれ」


きっと今のところで動画的にはエンディングだろう


あぁやばい、本当に嬉しい

抑えきれなくて彼女の背中に腕を回すと、嬉しそうに笑ってまた力を強めた


このままかっさらってしまいたいけど、そんなことしたら君に嫌われちゃうね

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