無防備な赤色【東海オンエア】

第22話 ページ23

てつや「じゃ、いってくるわー」

としみつ「いってきまーす」

ゆめまる「いってきます〜」

虫眼鏡「仲良くね」

A「いってらっしゃーい」

りょう「虫さんだけ親だね」


こんなチャンス、1度あるかないかだ


俺とA以外の2人が野外撮影に出かけ、俺達はてつやの家で留守番

今から2時間は帰ってこないことだろう、Aと俺はその時間は2人きりというわけだ


A「ご飯食べた後だし眠くなるね」


と、伸びをしながら眠そうにソファに寝転ぶA

冷房ついてるし寝るには快適。実際俺もあくびが出るくらいには眠い


りょう「お昼寝すんの？」

A「ありよりのあり」

りょう「なにそれ」


流行ってんだよ、と言ってるけどそれ流行ったのちょっと前な気がする

ズレてんな、相変わらず


りょう「和室に布団あるよ」


あそこは誰かがお昼寝するスポット、常に布団が敷かれてる

俺の言葉に迷わず和室に飛び込む彼女はまるで5歳児だ


いそいそと布団に入るAを見ながら、俺はさっきまでAがいたソファに座る

彼女の寝顔を楽しみながらテレビでも見ようかな、そう思ってた時


A「りょうくんは寝ないの？」


彼女は疑いもせず俺を見て首をかしげてる

それ、どういう意味かわかってる？和室に布団は1枚しかないんだよ？


りょう「寝ていいの？」

A「眠いなら！」


おいでよ、とドヤ顔で布団を開けるA

本当、そういうことしちゃダメだよ、俺以外にはね

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