第9話 パン。 ページ12
「君ハドウシタノカナ?」「あのね、ぼく…」テレビには動物の実写アニメが映っていた。パンダ
模様のインコがクリーム色のチワワに優しく話しかけている。
星花(せいか)が熱心にテレビを見ていると、家の外で何かがぶつかったような音がした。星花(せいか)は実写アニ
メを録画することにし、靴を履いて急いで外に出た。
一台のグレーの車 ―それも芸能人が乗るような― が横転している。それにボロボロだ。
まもなくパトカーと救急車が来たが、乗っていたうちの一人は死んでしまっているように見えた。
その数分後、その場にたまたまいたテレビ関係者が教えてくれた。
「運転していたスタッフやカメラマンたちは無事だったが、車に乗っていた俳優が死んでしまった」
その俳優は、さっきテレビでやっていた実写アニメに出ていた、パンダ模様のインコ『パン』の飼
い主でもあったのだ。
星花(せいか)「…パンはどうなるの?」
星花(せいか)が小さく訊くと、テレビ関係者は「飼い主の俳優が属している事務所に連絡する」と言って、ス
マホを耳に当てた。
「〜はい…えーと…はい、はい、了解しました。」
…ゴクリ。星花(せいか)はつばを飲み込んだ。
「…あの俳優、親族はみんなペット飼えないらしい。だから、殺処分、かな。行き場がないんだ、あ
のインコ。」テレビ関係者が言う。
星花(せいか)(殺処分…そんなのかわいそう!飼ってあげたいけど、愛美(あみ)許してくれるかな…)
そう考えてたにもかかわらず、口が勝手に動いていた。
星花(せいか)「僕、パンを飼いたいです!お願いします!」口を塞ぐのにはもう遅かった。
テレビ関係者が言う。「僕はいいと思うけど、事務所がなんていうか分からんから、訊いておく
ね。君の連絡先、教えてくれる?」「は、はいっ」
その数週間後…。
守家にはまた新しい動物が増えたのだった。
次回もお楽しみに!
ラッキーペット
ハリー
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tubin - もう少し文と文の間を空けてくれたら読みやすくていいと思います! 急にお邪魔してすみません! (2022年2月12日 10時) (レス) @page3 id: 9ae311271f (このIDを非表示/違反報告)
tubin - あさひさん» すごくおもしろかったです!! 無中になって読んでました!! 続きがすごく楽しみです!! 応援してます!! これからもがんばってください!! (2021年8月27日 10時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
sakurayuki@復活(プロフ) - すごく面白いです!お気に入り登録と評価させて頂きました♪これからも頑張ってください! (2021年6月5日 8時) (レス) id: 1641bfe48c (このIDを非表示/違反報告)
サチ - とても面白いですね!応援します! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 5d5ac0f7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - すごく好きです!応援してます! (2021年3月30日 12時) (レス) id: 2b0c730a1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさひ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rkgkandotms3/
作成日時:2021年3月21日 18時