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▲ 金魚 ページ10

貴方side







目が覚めるとそこには懐かしい天井が見えた。それと同時に、昔と似たような恐怖を覚えた。





「先輩、?A先輩!」



「........有岡くん?あれ、私........」





声がした方を見ると、いつもと同じように有岡くんがいた。
でもいつもと違うのは、有岡くんが青いマスクと帽子とエプロンを身に付けていた事と、私と有岡くんの間に透明な壁があった事。


やっぱり私、白血病再発したんだ........。



「よかったぁ........!先輩昨日ぶっ倒れてそれからずっと目覚まさなかったんで、めっちゃ心配してたんですけど、ホントに良かった!」



「有岡くん、私、白血病再発したんだよね、?」



「........はい、。」



「あー、やっぱり。ごめんね?迷惑かけて。びっくりさせちゃったよね。」



「でも!びっくりはしましたけど、迷惑なんて思いませんよ!」



「フフッ、ありがとうね、」




なんとなく気を使われてる感じがする。
いつもと少しだけ違う有岡くんの笑顔を見たら、気を使ってるかどうかなんてすぐ分かる。


情けないな、後輩に気を使われてるなんて。





「あの!先輩!」



「ん?」



「ずっと言いたかったんですけど........俺!先輩が好きです!えっと........付き合ってくれませんか、?」





今、好きって................。
告白された、?





「へ、?え、あ、ホントに?///」



「本当です、」



「あの、私白血病だけど........」



「そんなの関係ないです!白血病とか俺はよく分かんないけどこれから勉強して、治療も辛いと思うけど俺が支えていきたいな、なんて...思って................。」



「................ホントに私でいいなら、よろしくお願いしますっ///」





実は結構前から好きだったんだ、有岡くんの事。だからたまにデート誘ってみたりしてたんだけど、脈無しかな、なんて思ってたからめちゃくちゃ嬉しい。




「ほんとに........?よっしゃぁああ!!!(小声」



「えへへっ........よろしくね!」



「はいっ!こちらこそ!!!」





小さくガッツポーズをした有岡くん。


有岡くんが、私の最初で最後の彼氏になるなんて思ってなかったけど........。
でも、有岡くんで良かったな、。

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作者名:SKY & どん | 作成日時:2018年8月22日 1時

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