いつかの日常 ページ13
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キキーッと金切り声のような音がホームに響き渡った数秒後、新幹線のドアが開いた。
一般の方々より一足早くそれに乗り込むと、俺らは指定席に腰かける。
「いただきまぁす」
「もう食うの？」
早速お弁当をいそいそと開けようとする俺に、左隣の廉が目をぱちくりさせる。
だってお腹空いたもん。
そう返そうとしたら、前の方からぷーんと揚げ物のいい匂いが漂ってきた。
「いただきまっす」
「いただきまーす」
岸くんと紫耀の声がいい感じに重なり合った。
「ほら、もう食べてる人いるよ」
「ははっ。じゃあ俺も食うかー」
廉もお弁当を取りだす。後ろからもガサガサと音が聞こえてくるので、たぶん玄樹くんとジンもご飯だね。
みんなのお腹が空く今の時刻は午後6時半。
明日の早朝に地方で撮影しなきゃいけなくて、そのために前日の夜から撮影地に向かっているところだ。
もちろん仕事がメインなのはわかっているけど、お泊まりすることにもちょっとワクワクしてる。
ホテルは2人部屋らしいから、廉と一緒がいいなぁ……なんて思ったり。
「ね、廉」
卵焼きをごくんと飲み込んだところで、廉を見つめる。
「ん？」
「……廉と同じ部屋がいいな」
前後の4人に聞こえないように、努めて小さな声を出した。
「俺も一緒がええな」
そう言う廉があまりに優しく笑うもんだから、今すぐにでも抱きつきたくなった。
でもそれは、2人きりになるまではちょっと我慢。
「やった」
その代わりに廉の右手をそっと握る。
「ご飯食べづらいやん」
その手はすぐに離されちゃったけど、廉がまんざらでもなかったことは、緩んだ表情を見ればバレバレなんだから！
…
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ひまっくす(プロフ) - ななみさん» ありがとうございます〜！頑張ります！ (2019年11月25日 21時) (
レス) id: 7ba156e249 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 海ちゃんがんばって！廉君と両思いになれるように、ウチも応対してます！いいところでの「続く」…続きが気になり過ぎます！更新楽しみにお待ちしております。 (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ひまっくす(プロフ) - たべっこさん» 妄想にお付き合い頂きありがとうございます〜！ご期待に応えられるように頑張ります。 (2019年11月1日 19時) (レス) id: 7ba156e249 (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - 短編集パート2ありがとうございます！色々なお話が読めるの楽しみにしてます。 (2019年11月1日 8時) (レス) id: 4035f86721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまっくす | 作成日時：2019年10月31日 22時
