EP.14-1 ページ32
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「.....ん、...」
朝目覚めると私の腰に腕を回しすやすやと眠るテヒョンの姿が目に映る。昨日は何時に帰ってきたのだろう...そんな事を考えながら彼の目に掛かった前髪を優しく流した
私以外の女性にもこんな無防備に彼は寝顔を見せるのかと思うとすやすやと眠る彼の頬を引っ張ってやりたくなる。テヒョンならそんな私の悪戯もやめてと楽しそうに笑いながら抵抗してきただろうけどそれは昔の話。今はそんな気持ちすら湧かなくなった私は彼を起こさないようスっと腕の中から抜け出した
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「.............え、..？」
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腕を抜け出す際に少し強引に彼の腕をどかした為彼の寝巻きが乱れてしまった。風邪を引いてはいけないと乱れた服を直してあげようと手に掛けた時、彼の鎖骨あたりに薄らと紅い痕が見え思わず声が漏れたのだ
テヒョンが起きてしまうと咄嗟に両手で自身の口を抑えると同時にムカムカと込み上げてくるものが吐き気へと変わっていき急いでトイレへと駆け込む
..むかつく。どんなに仲良い女の子でも体の関係はないって言うのは嘘だったんだ。嘘つき。テヒョンの大嘘つき
「う"ぇっ....ｹﾞﾎｯ...、..お"え"え"っ..う"ッ..」
起きてすぐだからか胃液しか出てこなくて余計に気持ち悪い。その上テヒョンに裏切られた絶望感と吐き気の辛さからぽろぽろと涙が流れる
私だって彼の体に痕なんて付けたことないのに...私以外の女には付けさせたんだ。自分自身が商品だというのに欲に負けて許したテヒョンも相手の事も考えず自分の優越欲と支配欲の為だけに痕を残した女にも腹が立つ。そして何より今まで嘘だけはついてこなかったテヒョンが私に嘘をついた。疑わしい行動があってもそんなテヒョンを信じて結局は私が1番だと心のどこかで安心していたのかもしれない。
...だけど現実はそう甘くなかった。ジョングクは彼の心の拠り所は私だと言っていたけどそれはただの勘違いで、私の知らないところでテヒョンは他に拠り所を見つけていたらしい
...ああ、ジョングクの話なんて聞かなきゃよかった
そうしたら傷は浅かったかもしれない。なんて怒りの矛先をジョングクに向けてみるがちっとも私の気分は晴れることはなかった。
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MM(プロフ) - 鹿さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えられるよう頑張ります！ (2022年9月12日 3時) (
レス) id: af33448039 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - すごく続きが気になります！続編本当に期待しています… (2022年9月11日 20時) (レス) @page49 id: 85d668f84a (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - おじゃるまるさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しいです:)続編も期待に添えられるよう頑張りますので引き続きよろしくお願いします。 (2022年9月11日 8時) (レス) @page49 id: af33448039 (このIDを非表示/違反報告)
おじゃるまる(プロフ) - この作品が1番面白いです！応援してます！ (2022年9月9日 13時) (レス) id: 3c8b97a1b0 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - あさみさん» コメントありがとうございます！まさかのジンペンの方に刺さる作品になるとは..！嬉しい限りです。ジンmainの完結作品【長男と家政婦さん】もありますので暇潰し程度にそちらも読んで頂けたらと思います:)更新頑張ります！ (2022年8月22日 17時) (レス) @page42 id: af33448039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MM
| 作成日時：2022年6月16日 20時
