噂をすれば、何とやら ページ5
間宮side
赤葦「……あの、Aさんって人、いる?」
そう聞いてきたのは、同じクラスだけどあまり関わったことのない、赤葦京治だった。
間宮「……A先輩?まだ来てないよ。」
当たり障りのないように答えると、“ そっか。”と特に表情も変えずに言った
女バレの練習場である第二体育館の前でソワソワしていたから急用かと思えば、そうでもないらしい
木兎「え〜、Aがまだ練習来てないなんて珍しいな!」
赤葦「部活熱心な人なんですか?」
木兎「そりゃーもちろん!バレー大好きで元気で俺みたいな人!!主将なのも同じ!!」
内心確かに、と思ってしまった
うるさくて元気すぎるところは木兎先輩?そっくりだと思うし、
練習熱心で、去年からずっとA先輩の自主練に付き合っていたらバレー馬鹿なのが嫌でも分かる
先輩が主将になったのも、唯一の三年生だからという理由かもしれないが、私はA先輩でよかったと思う
“ ついて行きたい ”と思わせてくれる、本当に頼りがいのある人だから
……まあ、うるさいし、バカだけど。
すると、教室ではほぼ無表情の赤葦が柔らかく笑った
赤葦「ふふっ、そんなに木兎さんに似てる人っているもんなんですね。今日の朝も木兎さんみたいな女の先輩に会いましたよ。」
“ ネクタイ無くした!!!って叫んでたんで貸してあげました。” と言う赤葦の顔は、何か面白いものでも見たようだった
…ん?ネクタイ無くした…?
ネクタイと言えば、今日なぜか珍しく、というか初めてA先輩が首元までしっかりネクタイを締めていた
しかも、赤葦の先輩ってことは三年生なわけで、木兎さんに似てうるさい女の人なんて先輩しかいないだろう
……まあ、言うのも面倒くさいから黙っておく。
すると、噂をすれば何とやら…
体育館の外からドタドタとうるさい音が聞こえてきた
A「遅れてごめん玲〜!!担任に怒られてた〜!!!」
そう叫んで、走りながらこっちに突進してくる先輩
抱きつかれるのは是非避けたい
そして、咄嗟に近くにいた赤葦を私の目の前に引っ張った
A「えっ!?ちょっ!?うわぁぁぁ!!!!」
赤葦「えっ?……っ!」
見事に先輩は赤葦に思いっきり突っ込んだ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
念願の初赤星つきました…!
本当にありがとうございます…!!
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月15日 10時) (レス) @page47 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 二年ぶりに見たらめちゃくちゃヤバい。尊いなんてものじゃない…これは神だ (8月4日 5時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ (2021年8月13日 0時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年5月30日 21時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 凄く面白いですよ!シリアスと朝比奈ちゃんの無邪気なところの切り替えが、凄く好きです。更新、辞めないで欲しいです。 (2021年2月8日 18時) (レス) id: 4a6264c39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りかこ x他1人 | 作成日時:2020年8月29日 19時